第六章 Perfect Breaker
最凶 召喚
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がも、その身は狂気に染まってしまっている。
だが、それは「見境のなさ」「守るべきものの認識」を失わさせるもの。
バーサーカーに課せられる狂気とは違い、指定された狂気。
「ォオ・・・・・・・」
「ダグバだとかそんなのより、よっぽど面倒なもの起こしやがったなセルトマンッッ!!!」
「ォォおおおおオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
咆える。
向かって来るは、最強最高最凶のスペックを誇る、究極の闇と化したクウガ。
対するは蒔風、クラウド、翼刀に唯子の四人。
端から開翼、手加減なし。様子見という認識がまず間違いになる相手。
「くっそ、こうなるなら赤銅引き留めりゃよかったか・・・・」
「そういってもしょうがないでしょう!!」
蒔風がぼやき、翼刀が返す。
向かってくるのは、破壊の権化。
圧倒的な力の前に、彼らが立ち向かう。
一方
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セルトマンが「EARTH」内へと姿を消していく。
それは彼の読み取ったアーカイヴ通りの行動なのか、それとも彼自身が休みたい―――ほど疲れていないので、ただ単にだらけたいだけなのか。
だが確実なのは、再びセルトマンはその場から姿を消し、残るのは彼の従者二名と、それと戦うハクオロ。
そして、新たに召喚されたサーヴァント――――――
「・・・・・・・・」
その男は、自らの体を見ていた。
掌を見て、肉体があることに多少なりとも驚き、そして何を思ってか空を見る。
「嗚呼――――まさかこんなことになるなんて」
そう呟いた彼は、同時に胸の奥からこみあげてくる感情に気付く。
それは感情というよりは、むしろ衝動と言った方が近いもの。
「闘争本能」ともいえる、何かと戦おうとする思いが、突如として彼の胸に宿った。
自分は「観測者」だ。
だが、ある戦いの中で斃れた。
あの後世界はどうなったのか。
そして、今の世界はどうなのか。
その思いは、彼自身のもの。
それが、セルトマンに召喚されたことによって増幅されている。
「やっぱり・・・・戦うしか、ないのか?」
そう虚しそうな顔をして、それでも自然と拳に力が入ってしまう。
少し遠くで、ハクオロ達が戦っているのが見える。
右手に左手を重ね、すると彼の手には一振りの剣が現れた。
柄と刃だけの、簡素な剣だ。
刀身は50センチ、幅は8センチほど。そんなに大きい剣ではない。
その剣を、左肩まで片手で振り上げ、そちらに向かって振り下ろして
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