暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
最凶 召喚
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
がも、その身は狂気に染まってしまっている。

だが、それは「見境のなさ」「守るべきものの認識」を失わさせるもの。
バーサーカーに課せられる狂気とは違い、指定された狂気。




「ォオ・・・・・・・」

「ダグバだとかそんなのより、よっぽど面倒なもの起こしやがったなセルトマンッッ!!!」

「ォォおおおおオオオオオオオオオオオオオ!!!!」



咆える。
向かって来るは、最強最高最凶のスペックを誇る、究極の闇と化したクウガ。

対するは蒔風、クラウド、翼刀に唯子の四人。
端から開翼、手加減なし。様子見という認識がまず間違いになる相手。


「くっそ、こうなるなら赤銅引き留めりゃよかったか・・・・」

「そういってもしょうがないでしょう!!」

蒔風がぼやき、翼刀が返す。


向かってくるのは、破壊の権化。
圧倒的な力の前に、彼らが立ち向かう。


一方





------------------------------------------------------------



セルトマンが「EARTH」内へと姿を消していく。
それは彼の読み取ったアーカイヴ通りの行動なのか、それとも彼自身が休みたい―――ほど疲れていないので、ただ単にだらけたいだけなのか。

だが確実なのは、再びセルトマンはその場から姿を消し、残るのは彼の従者二名と、それと戦うハクオロ。


そして、新たに召喚されたサーヴァント――――――



「・・・・・・・・」

その男は、自らの体を見ていた。
掌を見て、肉体があることに多少なりとも驚き、そして何を思ってか空を見る。


「嗚呼――――まさかこんなことになるなんて」

そう呟いた彼は、同時に胸の奥からこみあげてくる感情に気付く。

それは感情というよりは、むしろ衝動と言った方が近いもの。
「闘争本能」ともいえる、何かと戦おうとする思いが、突如として彼の胸に宿った。


自分は「観測者」だ。
だが、ある戦いの中で斃れた。

あの後世界はどうなったのか。

そして、今の世界はどうなのか。

その思いは、彼自身のもの。
それが、セルトマンに召喚されたことによって増幅されている。


「やっぱり・・・・戦うしか、ないのか?」

そう虚しそうな顔をして、それでも自然と拳に力が入ってしまう。


少し遠くで、ハクオロ達が戦っているのが見える。
右手に左手を重ね、すると彼の手には一振りの剣が現れた。

柄と刃だけの、簡素な剣だ。
刀身は50センチ、幅は8センチほど。そんなに大きい剣ではない。


その剣を、左肩まで片手で振り上げ、そちらに向かって振り下ろして
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ