第六章 Perfect Breaker
最凶 召喚
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あの三人の魔女か・・・・これはなかなか手強そうな」
そういって彼女たちは、自分自身ともいえる魔女に武器を構えて向かい合う。
砕けた先には、三体の魔女。
おめかしの魔女・キャンデロロ
武旦の魔女・オフィーリア
人魚の魔女・オクタヴィア
魔女の姿をもとにしたのか、召喚されたクラスは順にアサシン、ライダー、セイバーだ。
だがこちらには蒔風にクラウド、更に観鈴がいて、翼刀にセイバーまで揃っているのだ。
いくら相手が強いとはいえ、こちらが有利なはず。
しかし蒔風の顔は驚愕と、そして珍しいことにほんの少しの―――――
「セイバー、アリス、観鈴・・・・あっちの方頼んでいいか?」
「え?」
その場にいる三人に、魔女と戦うさやかたちをサポートしてくれと頼む蒔風。
クラウドと蒔風の視線の先には、見たこともない青年が一人立っていた。
その青年は、静かな面持ちでこちらを見ている。
臍を中心に手を置き、その真ん中が軽く光ってベルトが現れた。
腕を交差させ、左を右腰に、右手を左前へとかざす。
そしてそれを開いていくと、右拳で左腰に戻った左手を押した。
そこにあるスイッチが左手越しに押され、ベルト中心の霊石が回転するように輝き出す。
「クラウド」
「わかっている。油断できる相手ではないな・・・・翼刀、唯子も手伝ってくれ」
ゴクリと、翼刀が生唾を呑みこむ。
あのポーズからして、大体の推測はできる。
だが、あの人物は自分の知っている誰とも一致しない。
あれはいったい誰だと言うのか。
「その戦士は――――古代において邪悪と戦い、そしてその身を以って封印した。たとえ――――自身が究極の闇に、身を落そうとも」
「なるほどあれは古代遺跡に書かれた、もしくは雄介さんが見たビジョンの」
「だろうな。アリス、こっちは俺らで何とかする。早くあっち行かないと、こっちに巻き込まれて動けなくなるぞ」
蒔風の言葉に解りました、と返し、アリスがさやかやセイバーたちを連れて魔女たちの方へと回り込んでいく。
ベルトの起動音が鳴り止み、胎動するような音がしてその者の変身が完了する。
全身を黄金の神経が走り、その肉体は黒く、鋭利に変貌していく。
そして最後に頭部が覆われ、その瞳は――――――
「は・・・最初からアルティメットか。古代リントの戦士、クウガよ!!!」
その漆黒の瞳が光る。
失われた太陽の輝き。
まるで夜のように黒い体躯をして、その瞳はさらに黒く染まっていた。
ライダーとして召喚されたのは、“仮面ライダー”ではなく“古代の戦士”クウガ。
ライダーとして召喚されな
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