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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
強者 倒るる
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貴様を倒すことなど、容易い!!』

「ゴルァッッ!!!」

大顎を開き、バーサーカーの口内に炎があふれる。
しかし、ハクオロはその嘴のような顎を掴み、強引に閉じさせた。

隙間から炎が漏れ、それを開けようと必死に暴れるバーサーカー。
だが彼の腕は外れず、じたばたとするだけで全く外れない。


そして、宙へと放られる。
身体が浮くバーサーカーだが、これは好機だと溜まった炎を吐き出そうとさらに溜めた。

瞬間

バグォッッ!!!


その口に向かって、ハクオロからの炎弾が飛来した。
威力は(彼等にとっては)大したものではないが、その速さはバーサーカーの口内の炎へと容易に至った。

そして、それはそのエネルギーを誘爆させ、バーサーカーの頭部をきれいさっぱり吹き飛ばすほどのものであった。


『自らの力に滅ぶ。まさしく、らしい最後だ』

口から煙を吐きながらそう言い、元の姿へと戻るハクオロ。



一方、ハクオロの発射した炎弾はそのまま突き抜けており、それは「EARTH」ビルへと命中し、その一角を吹き飛ばしていた。

地上でセルトマンと戦っていた一刀たち三人からすれば、頭上の爆発は驚くべきことだった。


そして、それと同時にその場の何かが喪失し、少し遠くでは地面が浮き、ひっくり返っていく様子が見えた。
どうやらあの炎弾、ガラの居城を、彼女諸共見事に吹き飛ばしたようだ。


「やったの!?」

「あれ・・・でもこれ俺らがここに来た意味は?」

結果に喜ぶ理樹。
そして、映司の言葉に三人が黙る。


「「「・・・・・・よし」」」

「よし?」

「「「行くぞォォおお!!!」」」

「うわぁ、もしかしなくても八つ当たり!?」


更に士気を上げ、勢いを増してセルトマンへと仕掛ける三人。
八つ当たりではない。決して違う。これはきっと、目的を達したから士気が上がっているのだ。たぶん。


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「戻った!!」

「観鈴、大丈夫か!!」

「あ、うん!!舜さんも大丈夫?」

「こっちもへーき。てかセイバー来たの?」

「ええ。こちらももう落ち着きましたから」


「EARTH」へと戻ってきた彼等の内、まず観鈴と蒔風が合流した。
観鈴が連れてきた(連いてきてくれた)セイバーに気付き、味方が増えたことに喜ぶ蒔風。

ということは、後懸念すべきは翼刀の方だ。


あちらには確か、ブレイカー・鉄翔剣が行っていたはず。


そして、「EARTH」(仮)へと走り、彼らが見たものとは――――――!!!!
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