第六章 Perfect Breaker
強者 倒るる
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ろで掬い上げてくれたようだ。
ドォン!!
そうしていると、地上のウィツァルネミテアへと何かがぶつかった音がしてきた。
Wの所有する高速移送装甲車リボルギャリーが、ウィツァルネミテアの脚部へと体当たりをブチかましたのだ。
その大きさの体当たりはウィツァルネミテアの気を引くことには成功したらしく、ヒット&アウェイの要領でその場を離れていくそれを折って巨椀を振るう。
とはいっても、ダメージを与えられたかと問われるとそれは怪しい。
何せ全高7メートル余りのリボルギャリーが、ウィツァルネミテアにとっては「かなり大きめのラジコン」程度の大きさにすぎないのだ。
「怪獣相手かよ!!こっち来るぞ、フィリップ!!」
『あれは規格外の化け物。神ともいえる肉体をもった存在だ。まともにぶつかったら無茶だと言っているのに君は……危ない!!』
「うぉっとぉ!?」
リボルギャリーの内部で口論するWだが、フィリップの警告と共にハッチが開き、ハードタービュラーが飛び出していく。
いくらリボルギャリーが全力で逃げようとも、体躯の差が大きすぎる。
あっさりとウィツァルネミテアの腕はリボルギャリーを捉え、容易にひっくり返してしまったのだ。
だが、その動作はバーサーカーが故にか大振りだ。
振るわれた瞬間に、ウィツァルネミテアの眼前に、三人が現れた。
「『デアボリックエミッション!!』」
《ロイヤルストレートフラッシュ》
「火竜一閃!!」
リィンフォースとユニゾンしたはやて、キングフォームのブレイド、アギトとユニゾンしたシグナム。
三人の放った空間魔法、熱線、斬撃波が、ウィツァルネミテアの顔面に真正面からぶち込まれた。
ダメージが通ったかどうかはともかく、その威力はウィツァルネミテアの体躯を押し返すだけのものはあった。
グラつく身体。
そこにさらに、彼らの一撃が
「ラテーケンハンマァー!!」
「鬼神、覚声!!」
左足をリィンとユニゾンしたヴィータが、右足を装甲響鬼が、それぞれ叩き、斬る。
胸から地面に倒れ込み、唸り声と共に顔面を突っ込むウィツァルネミテア。
そのまま止まるかと思われるほどの強烈な一撃だが、倒れてから間髪入れず、相手を黙視することなくまず腕だけが振り回された。
とにかく攻撃を、と言ったようなそのスタイルに絶句する一同。
長いリーチで攻撃したとはいえ足元にいた響鬼とヴィータは、バタバタと地面で暴れるウィツァルネミテアの四肢から逃れ、隙間から一気に上空へと逃れる。
「大丈夫か?」
「ああ。それにしてもなんて鍛え方してるんだあれは」
『いや、あれは最初からああだよ』
ハートタービュラーに着地した響鬼が、それを
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