第六章 Perfect Breaker
強者 倒るる
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楽しみはこれからだ、「EARTH」!!
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「ヒビキさん!!もう無茶だ!!!」
「なぁに・・・・まだ、まだぁ!!!」
バーサーカー・ウィツァルネミテアを相手にする二人の仮面ライダー、龍騎と響鬼。
シュートベントや鬼棒術・烈火弾で遠距離から攻撃し、さりとて距離は取りすぎず、被害を押しとどめながら戦っていた二人だが、これを相手にしてはとてもではないがジリ貧だ。
このウィツァルネミテアは、かつての世界で万物の頂点にいた「神」ともいえる存在の半身だ。
それを破壊、撃破出来うる存在は、そのもう半身であるハクオロを除いて他にない。
そのため 、彼が駆け付けるまでの時間は持ちこたえねばならない。
アリスも「EARTH」(仮)もない今、彼らが来るのは―――――
「お、音撃打・・・・・」
「ヒビキさん!!!」
「爆 裂 強打ァッッ!!!」
ドラグレッダーに乗り、ウィツァルネミテアの頭部と同じ高さにいた龍騎が、響鬼の名を悲鳴にも似た声色で叫んだ。
地面を抉るように振るわれてくる巨椀。
響鬼はそれに向かって音撃鼓を投げつけ、衝突に合わせて音撃棒を強打した。
生まれる音撃。吹き上がる炎。
音撃鼓は回転し、圧縮し、轟火を吹き上げてその掌で爆発。
が
「グッ、む!?」
その煙の向こうから、煤こけた程度のダメージを負った巨椀が、何ら変わらぬスピードで襲い掛かってきた。
音撃棒をクロスさせてそれを受ける響鬼だが、あまりの衝撃に左の音撃棒がボッキリとイッてしまう。
地面を撥ね、抉り、身体のいたるところを打ちつけながら二、三回バウンドして行く響鬼。
その響鬼へと、なおも迫るウィツァルネミテア。
その足が確実に彼の身体を陰に包み、そのまま踏みつけていく。
「ヒビキさんッッ!!クソッッ!!!」
《strike vent》
ここからでは到底間に合わない。
その顔面に向けてドラグレッダーと共に火球を叩き込み、こちらへと引き付けようとする龍騎だが、ウィツァルネミテアにしてみればその程度で止まる道理はない。
龍騎の抵抗もむなしく、その足は大地へと思い切り踏みつけられた。
「な――――――」
「大丈夫!!こっちで拾ってますよ!!」
絶句する龍騎。
だが、そこに津上の声がしてきた。
見ると、スライダーモードのトルネイダーに、今にも倒れそうなほど消耗した響鬼が膝立ちでそこにいた。
それと一緒に、手をこちらにヒラヒラと振ってきているアギトもいる。
ホッとする龍騎。
どうやら間一髪のとこ
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