第六章 Perfect Breaker
越えて往く一撃!!
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がわかるからさ・・・・出来る範囲で喰らってた」
「・・・・・・」
避けるのも、防御も全力でやった。
ただ、それは受け切れない範囲の物を。
とはいっても、結局避けきれないでダウンしたのだから言い訳のしようがない。
そう言うことらしい。
「まあ“活法”は戦闘中で使わないだろうし、“毒打”なんてされたらマジで死ぬからな」
まだ使われていない二つの奥義のことを言い、そして溜息。
「やっぱり俺には親父みたいなことはできない。第一以外の歴代奥義の一つでも修得なんてそんなことはな。でも、俺にはコイツがある」
神剣・ヴァルクヴェイン
彼に与えられた、世界四剣。
歴代当主の誰もが手にしたことのないもの。
「行くぜ、親父。これが十八代目鉄翼刀の戦い方だ―――――!!!」
翼刀がヴァルクヴェインを地面に突き刺し、鍔に足を掛け足場にするように立つ。
そして瞬間、翼刀の姿が消えた。
「何ッッ!?」
翔剣の双眸が開かれ、その影の消えた方向を見上げると――――
「焦――――――」
翼刀が、翔剣の真上上空にいた。
離れていた唯子が地面を見ると、翼刀が立っていた場所にはヴァルクヴェインの物であろう刃が一本。
刀身ではなく、放たれる刃幕の物だ。
つまり、翼刀はヴァルクヴェインに乗り、刃を射出する反動で一気に上空へと飛び出したのだ。
上空の翼刀は、ヴァルクヴェインを振り開け、一気に翔剣の方へと振り下ろす!!
「――――土!!!」
ギャォッっ!!
金属の擦れる高音が響き、翔剣へと刃幕が降って来る。
それを撃太鼓で晴らそうとする翔剣。
だが、放った撃太鼓は翼刀の振るうヴァルクヴェインによって斬り裂かれる。
「なんだと!?」
翼刀の二振り目は、連なる刃。自らつけた、この技の名は「蒼鎖」。
一直線に射出された刃は接合し、言わば物凄く長い刃渡りの剣―――しなり方からして、鞭と言った方がいいかもしれない。そんな剣となって、振るわれていたのである。
その刃は撃太鼓が刃幕に到達するよりも早くそれを斬り裂き、一切の妨害を排除する。
その手腕に驚く翔剣だが、飛来する刃に対する技はまだある。
そう、飛来してきたものを、そのままで跳ね返す第十奥義。
「弾弾き――――」
それがこの技の名だ。
読んで字の如く、跳んできたものをそのまま返すと言う至極単純な技。
しかしそれはその物体が肌に触れた瞬間にその力場を感知し、その物体を破壊することなくそのまままっすぐ同じ力かそれ以上で返すと言うもの。
やはり奥義である以上、並大抵な技のレベルではない。
それは銃弾は当然ながら、
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