第六章 Perfect Breaker
越えて往く一撃!!
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の流れの音か。
どちらとも取れない音を発しながら、救済の魔女はまるで伐採される巨木のように揺らいで倒れ込む。
そして、その倒れていく先に、翼刀が回り込む。
「な・・・・」
「あの魔女を、一撃の蹴りで倒した!?」
「というか転ばせた!?」
「何あの蹴り!!!だって・・・・あれは救済の魔女、最強の魔女なんでしょ!?」
さやかや唯子。そして「EARTH」(仮)から様子を見ていたほむらやまどかが驚くのも無理はない。
ワルプルギスですら、誰も手が出せなかった。傷一つ付けられなかった。
この救済の魔女はそれ以上の代物。
だと言うのに、この青年はそれを一撃でその麓と言える「脚部」を、蹴りの一撃で破壊したのだ!!!
「当然だ・・・・あの一撃では、俺ですら何もできない」
出来ると言えば、空歩で逃げるくらいか。
とにかく、翼刀の攻撃範囲内に入ったら終わる。
翔剣はすでに翼刀の力に見当がついているのか、冷や汗を垂らしながら解説する。
「ど、どういうことですか?」
「あの魔女とやらは、10日で世界を滅ぼすんだって?だったら問題ない。翼刀ならば倒せるだろう」
「それって・・・・」
そうしているうちに、翼刀へと魔女が倒れ込む。
翼刀がいるのは、ちょうど魔女の胸元が飛び込んでくる位置だ。
そこで真上を見据え、狙いを澄まし、拳を引いて構えて睨む。
「言わないはずだ。そうだろうよ。あの一撃に比べたら、今までの翼刀の攻撃も、それどころか俺の奥義の全ても塵芥のようなものだ」
翼刀が、脚を踏みしめる。
突き出す拳は、右拳。その為にまず、右足を踏み出した。
先ほどと同様、地面が陥没する。
それだけでも十二分な威力だが、これは余波だ。
この攻撃には踏み込みが不可欠。これはその先の一撃のための、いわば副産物に過ぎない。
「そうだろうよ、そうだろうよ。確かにそんな技があったんじゃ、俺との戦いで使うわけにはいかないな!!!」
倒れてくる救済の魔女。
その胸元に、翼刀が迎え撃つ。
突き出す拳は、斜め上空へ。
真正面から突き出した拳は、絶対的な“星の一撃”!!!!
「不動拳の理を以って、大地を踏みしめる。そしてそれがもし“この星”を捉えたとしたらどうだ?その拳に“この星の動き”そのものの勢いを乗せることができたとしたら、どうだ!!!!」
踏みしめた脚で感じる、確かな感触。
地表を越え、地殻を越え、核を越え。
そうしてこの星そのものの動きを捉え、その回転の力、重みを拳より放つ、この一撃。
確かに、この魔女では勝てるはずがない。
10日程度でこの星を滅ぼ
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