暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
越えて往く一撃!!
[2/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ら放てば結局は不動拳――――そんなつまらん結果ではないよな?翼刀)

当然である。


ここからが翼刀のオリジナル。

完全に止まった翼刀の身体。
だが、それは右上半身と下半身のみ。

左上半身は、引かれた勢いをそのままに、激しく振られ荒ぶっていた。


「むっ・・・・」

(左の腕の・・・・この、動の力を!!)


左腕は引かれた瞬間、完全に力が抜かれていた。
故に、これだけ荒れているのだが、それを今度は強引に治めていく。


ピィン、と張った状態へと、荒れる左腕が無理矢理に正される。

翔剣へと突き出した右腕と、正反対方向へと伸ばされる左腕。


そして、それが収まり止まった瞬間


「ぐっ!!」

それはきた。


「ぉラア!!!」

暴れる左腕の動き。
そして、更にそれを抑えようとする力。

それらを一つにまとめ上げ、右拳の動不動拳と共に一気に放つ。




「これは――――!!」

これは、動の中で放つ不動拳ではない。
これは、動と共に放つ不動拳。

とはいえ、やっていることはそう違わない。


受けている翔剣の身体を衝撃が駆けまわる。

だが、それを翔剣は全く危な気なく流動し、外に逃がした。
その顔は、実に楽しそうな表情だった。


威力、技術共に申し分なし。
ヨロリと離れた翼刀に、翔剣は語る。

「翼刀。よくぞ思いついた」

「いやぁ・・・・「EARTH」っていろんな人に会えるから、アイデアには事欠かないってゆーか。俺には唯子みたいな器用な真似はできないから」

「・・・・なんだ。唯子ちゃんは動不動拳出来るのか?」

「そだよ」

「なんでいるのかわからなかったが・・・・あ!!そう言えばさっき俺の不動爆からお前守ってたもんな!!」

「今更かあんた」


思い起こし、唯子の成長にも驚く翔剣。
あの子がなぁ・・・・とつぶやき、それから改めて言い直す。


「鉄翼刀」

「・・・・はい」

「先の動不動拳を、認める。第一奥義習得とする」


ニッ、と笑う翼刀。
だが、これで終わりなわけがない。


「さて、じゃあここからだ。翼刀」

「ああ・・・第二ラウンドだ」

ジャキ、と
ゆっくりとヴァルクヴェインを構え、翼刀が笑う。

彼の言葉通りなら、この第二ラウンドでは翼刀が勝利する――――らしい。


「さっきまで、なんの言い訳する隙もなく負けていたお前が何を言うのか」

「ああうん、確かにそう。でも言い訳になるから言わないだけであって、言わせてもらえるなら言ってもいい?」

「言うだけなら」

「出来る限り技は見るだけじゃなくてさ。喰らった方
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ