第六章 Perfect Breaker
越えて往く一撃!!
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ら放てば結局は不動拳――――そんなつまらん結果ではないよな?翼刀)
当然である。
ここからが翼刀のオリジナル。
完全に止まった翼刀の身体。
だが、それは右上半身と下半身のみ。
左上半身は、引かれた勢いをそのままに、激しく振られ荒ぶっていた。
「むっ・・・・」
(左の腕の・・・・この、動の力を!!)
左腕は引かれた瞬間、完全に力が抜かれていた。
故に、これだけ荒れているのだが、それを今度は強引に治めていく。
ピィン、と張った状態へと、荒れる左腕が無理矢理に正される。
翔剣へと突き出した右腕と、正反対方向へと伸ばされる左腕。
そして、それが収まり止まった瞬間
「ぐっ!!」
それはきた。
「ぉラア!!!」
暴れる左腕の動き。
そして、更にそれを抑えようとする力。
それらを一つにまとめ上げ、右拳の動不動拳と共に一気に放つ。
「これは――――!!」
これは、動の中で放つ不動拳ではない。
これは、動と共に放つ不動拳。
とはいえ、やっていることはそう違わない。
受けている翔剣の身体を衝撃が駆けまわる。
だが、それを翔剣は全く危な気なく流動し、外に逃がした。
その顔は、実に楽しそうな表情だった。
威力、技術共に申し分なし。
ヨロリと離れた翼刀に、翔剣は語る。
「翼刀。よくぞ思いついた」
「いやぁ・・・・「EARTH」っていろんな人に会えるから、アイデアには事欠かないってゆーか。俺には唯子みたいな器用な真似はできないから」
「・・・・なんだ。唯子ちゃんは動不動拳出来るのか?」
「そだよ」
「なんでいるのかわからなかったが・・・・あ!!そう言えばさっき俺の不動爆からお前守ってたもんな!!」
「今更かあんた」
思い起こし、唯子の成長にも驚く翔剣。
あの子がなぁ・・・・とつぶやき、それから改めて言い直す。
「鉄翼刀」
「・・・・はい」
「先の動不動拳を、認める。第一奥義習得とする」
ニッ、と笑う翼刀。
だが、これで終わりなわけがない。
「さて、じゃあここからだ。翼刀」
「ああ・・・第二ラウンドだ」
ジャキ、と
ゆっくりとヴァルクヴェインを構え、翼刀が笑う。
彼の言葉通りなら、この第二ラウンドでは翼刀が勝利する――――らしい。
「さっきまで、なんの言い訳する隙もなく負けていたお前が何を言うのか」
「ああうん、確かにそう。でも言い訳になるから言わないだけであって、言わせてもらえるなら言ってもいい?」
「言うだけなら」
「出来る限り技は見るだけじゃなくてさ。喰らった方
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