第六章 Perfect Breaker
一撃の始動
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手首に力を込めて天地陰陽を収納する。
そちらの方が硬度は上(というか絶対に壊れない)ので、手錠はいともたやすく破壊される。
獅子天麟の大剣を右肩に背負い込み、その切っ先を左肩に。
その刃に、曲刀状態の青龍、白虎、朱雀、玄武が落下してきて、そのまま合体する。
そしてそこから右に薙ぐと、落下してきた「風」「林」「火」「山」が連なって合体した。
11刀剣のそれを放り上げ、天地陰陽を組み上げる。
デジタル数字の「8」のような形になったそれを手にし、そこに落下してくる11刀剣。
天地陰陽の四
風林火山の四
龍虎雀武の四
獅子天麟の三
それぞれ合わせて、十五天帝。その真の姿―――――
「天・地・陰・陽、世の総て。風林火山の理よ。四方守護せし神獣よ。天・地・人の霊獣よ!!!」
「天とは、是即ち空に非ず。世の総てをして天と成る。これが天帝、その姿」
「聖剣が勝ち、神剣が癒し、鍵剣が開く。ならば天剣が成すは秩序の光!!!」
「天を統べるは十五の天帝。万人が仰ぐ四剣の一。悪よ、目に焼き付けるがいい。これこそがまさに、威光の光!!!」
「―――――――十五天帝!!!!」
放たれるは十五の刃。
それらは連なり、ネガ電王の元へと飛来し
「ぐァォッッ!!!」
一刃目が、彼の刃と衝突した。
しかし、次に第二刃が彼の腕を吹き飛ばす。
そうして飛来する十五の刃。
その光のなか、ネガ電王――――ネガタロスは
「チッ・・・・負け、か」
小さくつぶやき、そして果てた。
ドォォンッッッッ!!!
役目を終えた十五天帝は、蒔風の手から離れると勝手にバラけてそれぞれの場所に収まっていく。
そして蒔風は仲間の元へと進み、一人一人に飛びついて行った。
「お前らマジありがとう!!!」
そうしている間に、蒔風の頭に何かがコツン、と落ちてきた。
それは抓む程度の大きさの金属片。
デンガッシャーソードの、切っ先部分。
そんな程度では怪我どころか痛みもない。
しかしそれでも、蒔風は笑う。
「悪よ―――――見事」
手の平からそれが消失する。
十五天帝、帰還。
この戦いは、蒔風の勝利だ。
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所変わって
鉄翼刀と翔剣の戦いは
鉄流不動拳。
その十七代目から十八代目の継承式。
しかし、未だに翼刀は決定打の一つも入れていない。
それどころか、継承式内で見せるべきものは、何一
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