第六章 Perfect Breaker
一撃の始動
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ならば、この翼人に敗北はない。
戦いの中、一寸たりとも離れぬ、自らを希望だと信じてくれるものがいるのだから――――!!!
「なるほどな・・・・だが!!」
「そう。だがお前に対して俺は決定打を持っていない。御心配どうも」
瞬間、蒔風の後方で爆発が起きた。
この二人が立つ大通りの、まだまだ先の地点だが、ネガ電王は蒔風の向こう側にそれを見た。
爆煙、爆風。
その中から飛び出してくる、三つのワゴン車。
それらを狙うのは、ギガンテスたち。
各々の攻撃が、その三つをつぶそうと襲い掛かっている。
が、そこに乱入する、引きずられてきたギガンテスハデス。
ネガ電王は、そこになにかヤバいものを感じた。
(あれを来させちゃぁまずい!!!)
本能にも近い直感。
だが、それは間違っていない。
指示を出すように掌をかざし、それらにギガンテス三体を差し向けた。
しかし
ボボボッ!!!
打ち出されてきた三つは、それらの胴を易々と貫き、蒔風へと飛来する。
先につぶさんとばかりに、咄嗟に蒔風へと切りかかるネガ電王だが、もう遅い。
「キタァ!!」
ガァン!!と、アタッシュケースを受け取った蒔風が、デンガッシャーソードをそれで受け止める。
続いてやってきたひとつをネガ電王の顎の下から、蹴り上げてハンマーのように打ち付けた。上空にふっとんでいくネガ電王。
ガン、と足元に一つを落とし、両腕を広げた蒔風の後ろから、ちょうどその場に残り二つが飛来する。
キャッチした蒔風はそれを上空に放り投げ、後ろに集まった仲間へと感謝の言葉を述べた。
「お前ら、サンキュー!!」
背中越しのサムズアップ。
それに、後ろからの皆の声が応えた。
上空には、ネガ電王と三つのアタッシュケース。
蒔風は手元に残った一つを蹴り、その勢いでバカン!!とアタッシュケースが勢いよく開いた。
すると、中に入っていた「風」「林」の二刀が勢いよく真上へと飛び出していき、ネガ電王と共に蹴り上げられた一つに命中する。
まるでボーリングのスプリット。
その二刀は、中に入っていた「火」「山」に命中し、それらも左右に弾けて二つのアタッシュケースを破壊する。
「天に在りしは十五の天帝。その光の輝きよ、地上に蔓延る不浄を滅せよ!!!」
天に掌を向け、威風堂々と告げる。
突如、地上を十五の光が覆った。
十五天帝そのすべてが刀剣状態へと変化し、その切っ先が地上に向いていたのだ。
そしてその先端から放たれるのは、主の翼と同じ色をした十五の砲撃。
街の上空を飛び回り、ギガンテスの真上へと到達すると、銀白の
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