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Knight's & Magic & Carrier 2
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から。何か技術的にブレイクスルーが起きないとこれ以上はどうしようもないって所まで機能を搭載しましたから」

そこまで言ったところでちょうど模擬戦が始まる。ツェンドルグは3機分と見られたのか対峙するダーシュは6機。どういう戦いを見せてくれるのかしっかりと確認しないとな。

まずは、トイボックスのマギスラスタジェットの突撃か。エドガーとディーで3機を相手に時間稼ぎか。うぅむ、悪くはない選択だが間違いでもあるな。テレスターレが一番やってはいけないのは持久戦だ。特にオレ達は試作兵装を山盛りにしているから余計に燃費が悪い。エドガーの背面武装として盾を2枚持っているが、燃費を考えるなら普通にカルバリンを積んで速攻で敵をやってしまう方が燃費が良いぐらいだからな。ディーの様に短期決戦に持ち込んだほうが良いんだが、性格面で悪い方向に向かっている。

こうして見るとダーシュはかなり手堅いな。やはり外部との技術交流は勉強になる。ダーシュは先行量産機だから正式な量産機が出たらそっちを確保して改良するのが一番早いな。騎操士の腕も良いな。学生とは比べ物にならない練度だ。初見の物が多いから対応に慌てているが、次にやった時はどうなることやら。

陛下の言うとおり、ブラッシュアップは全部回したほうが良いな。その分、こっちは新技術の開発に専念した方が効率が良い。その分、設計図と概要書は作る必要があるが、それはオレとエルの仕事だ。喜んでやらせてもらうさ。

模擬戦が進み、トイボックスとツェンドルグ対ダーシュ2機となった所で陛下が模擬戦を終了させる。政治的な配慮だろうが、ちょうどいいタイミングでもある。

「陛下、間もなくですがスレイプニールが到着します。移動をお願いしたいのですが」

「移動?どういうことだ」

「スレイプニールですが、門を潜るのは不可能ですので全貌をお見せすることが出来ません。それに、実際に中を見て貰った方が理解を得られやすいかと」

「ふむ、外側からは理解しきれんか」

「内部の方が技術の集大成といえます。主砲や副砲、ダインスレイブはほぼ囮の技術です。それ以上に画期的な物の試作品がわんさかと積んであります」

「お前ら、まだそんな物を隠してるのか」

「こっちでも危機意識を持っているのです。二度とあのようなことにならないように」

二度も奪取されてたまるか。

「はぁ、心配に、おい、アレはなんだ」

陛下が指を指しながら門の向こう側を指差す。そちらを見れば遠目にだが特徴的な形が見えていた。

「おや、予想より早いですね。ご紹介しましょう、あれが今の我々に出来る限界までをつぎ込んだ陸上母艦、スレイプニールです」

貴賓室に居る他の貴族の方々も少しずつ気付き始める。スレイプニールはネェル・アーガマを素体に設計・開
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