Knight's & Magic & Carrier 2
[8/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しておる。まだ足りぬな」
「ダインスレイブに関しては打ち出す杭の材質を変更したことで十分使いやすくなっております。また、威力を大分低くし、連射できるものをスレイプニールに副砲として搭載しております。主砲にはカルバリンの改良型を連結させた物を搭載しております。詳しい資料はまとめてありますが、簡単に説明いたしますと、生産性は少し下がり、整備性は少し上がり、出力を三段階で設定可能、最大出力でカルバリンの3倍の有効射程と2倍の威力となっております。これは艦船に載せることが可能なための性能です。幻晶騎士に搭載するタイプは威力が2割増し、燃費は1割増しです」
「……何をさらっと恐ろしい物を引っ張り出してくるんだ」
「他の物に比べると見劣りしますので。スレイプニールへ搭載するために無駄を整理した副産物です」
「……ふむ、魔力転換炉は幾つ使っている」
「12基と駐機状態のカルダトアベース・テレスターレを6基接続出来るようにしています。幻晶騎士との接続するのは問題ないのですが、12基の方の魔力転換炉の性能のバラツキによって負担が大きいものが出ています。マッチングテストを行い、一番負担がない組み合わせで使用していますが、それでも数年で2基から4基を磨り潰しそうです。製造方法は諦めれても整備、改修のための知識がどうしても欲しいのです」
「それが認められないと言ったら?」
「そうですね、あまりやりたくはないですが生物が住めなくなる毒性を持ったとある物質から無限に近い熱量を取り出して、それを物理エネルギーに転換して艦を動かしますよ」
「だからさらっと恐ろしい物を引っ張り出すんじゃない!!まさかその物質を持ってるんじゃないだろうな?」
「ご安心を。手に入れようとしたら10年単位での準備をしなければなりませんので。ただ、本気でヤバイ物質です。一定の質量を一箇所に固めるだけで王都が吹き飛んで数百年は立ち入るだけで死ぬような環境に変えてしまう劇物です。私でも躊躇します。あの団長ですら躊躇します。使いこなせれば莫大な力を得られるのを知っていますが、使いこなせないと知っていますから」
「そこまで危険か」
「もし、世界が人間の手によって滅びるとしたら、こいつを使った撃ち合いでしょう」
一体何が始まるんだ。第三次大戦だ。
「お前ら、使うんじゃないぞ。フリじゃないからな」
「使いませんよ。それより、あとどれだけ功を立てろと?具体的に示してもらったほうが楽なんですけど」
「とりあえずはお前たちの言うスレイプニールを見てからだな」
「自信作とは言い切れないんですよね。とりあえず形にはしてみた、そんな感じですので」
「ほう、それをよく見せる気になったな」
「まあ、現状できる全てはやってます
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ