Knight's & Magic & Carrier 2
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っているが、何故駄目なのかまでは分かっていない。彼らの常識ならば、紙は遠くまで投げれないということになる。だが、目の前で紙を折っただけのものが200mまで飛んだ。
「あとは初速とその後の速度の維持だが、それも形にしたのが緊急展開滑走翼です。まだ問題点もありますが、片道だけとは言え馬車で6日の距離を1時間で飛行可能です」
とは言え、そんなことをすれば着地後に魔力量が戦闘なんて出来る状態じゃないけど黙っておく。これは早馬代わりなんだ。戦闘は考慮していない。いずれはなんとかしたいとは思っている。爆撃が出来るだけで大きく変わるんだけどな。要研究課題だ。
「予算と資材の問題でこの程度の完成度でありますが、今後の調整、開発によって更なる発展が可能だと考えております」
「最終的には何処までやりたいと思っておる」
「現在のところ、専用の設備を要した上で始めて空へと舞い上がることが出来ます。また、方向転換も容易ではなく、少しずつ曲がる程度が限界です。最終的には専用の設備無しで空へと舞い上がり、自由自在に駆け巡りたいと思っております」
「出来ると思うか?」
「壁はいくつもありますが、壊すか、乗り越えるか、はたまた迂回するか、あるいは穴をほって潜るか、幾らでもやりようはあります。最初に宣言しておきましょう。何百年先になるかは分かりませんが、人類はいずれ月にまでも手を伸ばすでしょう。まあ、先に魔獣を全部駆逐する必要があるでしょうが」
カルダトア・ダーシュとオレ達銀凰騎士団の模擬戦を貴賓室で観戦する。ちなみにツールボックスは邪魔なので場所を変えてある。さすがに現物が一つしか無い緊急展開滑走翼を破壊したくないから模擬戦には参加しない。
「陛下、一つよろしいでしょうか」
「どうした、トルティオネス」
周りに聞かれるとまずいと思い声を小さくする。
「団長との約定、自分にも一枚噛ませて欲しいと思いまして」
「ほぅ、何故だ」
「この後お店することになるスレイプニールですが、製造中に色々と問題が発生しまして。その中の一つに魔力転換炉の性能のバラツキが問題となっています。他の問題ならともかく、それだけは今の我々だけではどうすることも出来ないと判断いたしました。安定稼働、改良、量産のためにも是非に」
「エルネスティと交わした約定を知っているか?」
「陛下を納得させるだけの功を立てよと。陸皇亀討伐程度ではない功を」
「そうだ。お前にそれが出来るか?」
「ガンタンク、強襲型ガンタンク、ダインスレイブ、緊急展開滑走翼、これだけでもかなりのものと思っていますが」
「先の2つはそこまでのものではあるまい。ダインスレイブは運用に悩むのう。緊急展開滑走翼、まだまだ調整が不足
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