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Knight's & Magic & Carrier 2
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識は得たいと思っております」

「……とりあえず武装の方も確認させてもらおう。事前に通達してある場所に標的も用意してある」

「了解しました。それでは再びブリッジまで、いや、甲板の方がいいかな?どうされます」

「甲板というのは外のことか?」

「そうですね。テレスターレが並んでいた場所になります。今は閉じている壁の向こう側がそうなります」

「一番見えやすい場所は何処になる」

「一番となりますと、各砲塔の砲手席だと思いますが」

「至極当然だな。どれ、わし自ら撃とうか」

「多少、幻晶騎士とは扱いが異なりますので軽くレクチャーを受けて貰いますが、よろしいでしょうか」

「うむ」

「ではこちらへ」

一番近くにあるタラップを登り、副砲の連結型カルバリン、アームストロングの砲手席に案内する。砲手席についていた後輩に陛下へのレクチャーを任せ、ブリッジに戻っているダーヴィドに指示を出して標的が置いてある場所まで移動させる。その間に陛下は完全に扱い方をマスターしていた。

「これは中々良いな。砦の備え付けの砲にこの旋回技術を取り入れるぞ」

「こちらも資料と予備パーツをご用意しておきます」

「それにしても、幻晶騎士よりは遅いとは言え中々の速さだな」

「艦内には居住区もありますので人員を交代させれば何日でも走らせることが可能です。ただ、簡易整備だけでは2ヶ月が限界です。専用の整備施設が必要となってきます。現在は多少ガタが出始めている頃ですが専用の整備施設を作るだけの資材がないので保留状態です。泥臭い力づくな方法で何とかしていますが」

「泥臭いか。比喩ではないのだろうな。言葉通り泥まみれになるのか」

「よくお分かりになりましたね」

「国機研がガンタンクを調べ上げた資料をあげてきておったからな。それを見て、泥臭いと聞けば、足回りの整備を地面に潜ってやっておる位想像がつくわ」

「ご明察のとおりです。足回りの整備に穴を掘ってます。幻晶甲冑のおかげで生身よりは楽ですが、鍛冶師の負担は大きいです。今後の改良、量産のためにも専用の施設は必須です」

「量産の方はこのスレイプニールを雛形とするのだな?」

「そうなります」

「その前に一隻作って国機研に回せ。幻晶騎士と同じだ。設備の資材も合わせて送る」

「ありがとうございます。施設の図面も引いてありますのでそちらもお渡しします」

「うむ。おっ、用意しておった標的が見えたの」

「標準的な盾ですね」

「一番わかり易い基準じゃろう。撃っても大丈夫か」

「少々お待ちを」

内線通信機をとって艦橋に繋げる。

「ダーヴィド、これから右舷副砲を撃つ。問題はあるか」

『特に無いぞ』

「大丈夫だそ
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