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Knight's & Magic & Carrier 2
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整した物です。魔力自体は搭乗者の物を使用しますが、魔導演算機を搭載することで誰でも肉体強化を使用することが出来、整備の効率化に繋がっています。機構自体も簡易ですので量産性にも優れています。銀凰騎士団で所有していない者はいませんし、中には戦闘用に改造している者もいます」

「その筆頭がお主であろう」

「よくお分かりで。ちょっと興が乗りすぎまして、まあ、原型を留めていないというか、見てみます?」

「怖いが、確認しておかねばならぬだろうな。案内せよ」

「いえ、こちらに運ばせます」

近くに居た強奪事件の際に強襲型に乗っていた後輩を呼び寄せる。

「オルター、グリッドマンをこっちに運べ」

「サンダーパーツを換装してますけど」

「そのまま運べばいい。レックスパーツは置いておけばいいが、ドラゴニックキャノンは持ってきてくれ」

「了解です。ベッドごと運びます」

「頼むよ」

しばらくすると専用のメンテナンスベッドに固定されたオレとエルの悪ノリの結果であるサンダーグリッドマンが運ばれてくる。通常の幻晶甲冑よりも一回り大きく、無駄に思えるようなパーツが多い。実際、ただの飾りの意味合いが多い。再現できていないものが多すぎるのだ。精々、自家製サンダーグリッドビーム位だ。紋章術式として書き起こすことが出来ずにオレが自分で術式を組み立てる必要がある。その代わりに肉体強化と皮膚強固の術式の効率を上げて本家のサンダーグリッドマンのような力強さを再現している。多少は楽になるようにドラゴニックキャノンは急いで作ったけど、ただの虚仮威しだ。

しかも、魔力は全て搭乗者持ち。エルは、オレと体格が異なりすぎてサイズが合わないのだ。まともに動かせるのはオレだけとなった。

「え〜、装飾が多分に私と団長の趣味が入っておりまして欠陥機となっています。まともに動かせるのが私だけとなっております。短時間であれば中隊長二人を相手取る程度なら可能です」

「大きいな。先程サンダーパーツを換装している言っていたがそれは?」

「幻晶甲冑に更に甲冑を着込ませていると考えてもらえれば。一応は追加装備の発展系の一つに数えられます。戦場に合わせた換装パーツを全身に取り付け、戦況によっては別のタイプのパーツに換装して別種の機体にしたり、損傷を受けた際にパーツの交換ですぐに復帰できるメリットがあります。デメリットとしては費用がかかることと、その分資材を積まなければならないこと、操縦系統が死ぬほど複雑になることから趣味の域からは絶対に出ない代物です。その分、遊びに走れて私と団長は楽しんでいますが。幻晶騎士と違ってそこまで資材を使いませんし、汎用性を無視して遊べるので」

「実戦には使えぬのか?」

「これに積めるサイズの魔力転換炉は存在しませんか
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