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Knight's & Magic & Carrier 2
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イボックスの移動に合わせてその光点が移動するのを見せる。

「これは一体!?」

「一定以上の魔力が存在する位置を表示しています。決闘級、幻晶騎士ならば問題なく表示することが可能です。有効距離は半径20kmですが、そこまで来ると精度のほうが落ちます。正確な距離ですと、半径5km圏内と言ったところでしょう」

「その技術の秘匿性は」

「現在の所は団長と自分だけです。書類も存在していません。全部この中に」

頭を指差して答える。

「生産は全て国が抑える。こいつだけが唯一の例外だ。あとで王城の一室に軟禁する。そこで全てを書き上げろ」

「御意。続いて通信機の方ですが、通信機同士でのみ音声をやり取りできるものとお考えください」

「よく分からんな」

「では陛下、先程の騎士の通信機とつなげます。彼と話してみてください」

周波数を操作して騎士の持つ通信機に繋げる。陛下にインカムを装着してもらい、タラップまで移動してもらった騎士と少しの会話をしてもらう。

「確かに会話はできたが、他に会話が聞こえたものは」

他の騎士に確認を取るが陛下の声しか聞こえなかったと答える。

「こちら、機材を大きくすれば有効範囲を伸ばすことは可能ですが、幻晶騎士に搭載する場合2km程度が限界です」

「それでも十分に使えるな。あの事件のような時には特にな。国機研に調整と量産を回す」

「資料と予備の機材を用意します」

「他にこの艦橋で紹介するものは?」

「いえ、ありません。続いて格納庫兼工房のある後部をご案内します」

格納庫に移動して陛下と護衛の騎士が目についたのはメンテナンスベッドだろう。それと、さすがにここからは逃げ出せなかったのかアールカンバーとグゥエールがメンテナンスベッドに固定されて戻ってきている最中で整備が始まるところだった。幻晶甲冑が2機に取り付き、整備が始まる。

「基本的に母艦の移動の振動によって幻晶騎士が転倒しないようにメンテナンスベッドに固定します。また、メンテナンスベッド自体も自走可能で、歩行による事故の防止に役立っております。艦外へ移動するのも可能で、クレーンも装備していますので、行動不能になった幻晶騎士を回収することも可能です。中央のエレベーターは緊急展開滑走翼専用の設備までの移動用です。多少の高さがなければいざという時に幻晶騎士だけでなく騎操士が失われる可能性が高くなりますので」

ある程度の高さがあればランドスピナーに集中して操縦すれば被害を最小限に出来るのは既に銀凰騎士団員が証明している。

「気になったのだが、先程から幻晶騎士に取り付いて整備をしているアレはいったい?」

「アレは元々は幻晶騎士の訓練用に開発した物なのですが、今では整備に便利だと鍛冶師用に調
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