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提督はBarにいる。
ハロウィン間近!カボチャレシピ特集・その2
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・顆粒コンソメ:大さじ1

・バター:適量

・サラダ油:適量

・塩:適量

・胡椒:少々




 片方はカボチャを使ったパスタにしたから、こっちは洋風の煮込みにするか。鶏肉は食べやすい大きさに、カボチャは一口大、玉ねぎは薄切りにそれぞれ切っておく。

 鍋にサラダ油とバターを熱し、鶏肉を皮目から焼いていく。皮にしっかりと焼き色が付いたら、カボチャ、玉ねぎ、にんにくを加えて強火で炒めていく。玉ねぎがしんなりしたら小麦粉を加えて更に炒め、粉っぽさが無くなった所で水、牛乳、顆粒コンソメ、酒、砂糖、胡椒、カットトマト缶を加えてかき混ぜつつ、蓋をせずに弱火でじっくりと煮込んでいく。ポイントはホールトマトではなくカットトマトを使っている所。旨味の強いホールトマトではなく、酸味の強いカットトマトを使う事で、カボチャの甘味を際立たせる狙いがある。

 カボチャに火が通ったら味見をして、塩で味を整える。皿に盛り付けて、仕上げにお好みで生クリームとパセリを散らせば完成。




「ほいお待っとうさん。『カボチャのニョッキ』と『鶏肉とカボチャのトマトクリーム煮込み』な」

「あ!じゃあ鬼怒がニョッキね」

「じゃあ私がトマト煮込みね」

 注ぎつ注がれつしながらチビチビやっていた2人が、料理に食い付く。鬼怒は急いで自分の食べたい方の料理に手を伸ばし、由良がもう一方を取る。由良がお姉ちゃんらしく妹に譲っている姿がよく馴染む。

「ん〜!このお団子みたいなパスタ、モチモチしててバリ美味!」

「こっちのカボチャもトマトソースと合ってますね。カボチャとトマトって合うんだ……」

 2人とも夢中で食べてるな。そんなに腹減ってたのか?

「だってさぁ、いきなり長良お姉ちゃんが『走りに行くぞ〜っ!』って部屋に来てさぁ……マジパナイよね」

「あはは……でも確かに。ランニング好きなのは知ってるけど、巻き込むのは止めて欲しいかな?」

「だよねぇ!それより……由良ちゃんのトマト煮込み美味しそうだねぇ。一口ちょうだい?」

「え〜……どうしようかな?」

「ぬっふっふ〜……それなら、一口くれなきゃ悪戯しちゃうぞ?ほれほれ〜!」

 鬼怒の奴め、両手をワキワキと動かして擽る体勢。

「ちょっ……だめ、止めてったら!」

 流石に美人2人がくんずほぐれつやってるのは眼福だが、色々と見えたら不味い物も見え隠れしている。

「おうお前らその辺にしとけ。服がはだけて下着見えてんぞ」

「「えっ……」」

 俺の言葉に固まる2人。次の瞬間、店内に悲鳴が響き渡った。
 
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