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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第13話 はじまりの夜
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ようだった。
しかし、そこへあの魔法生物の触手が襲いかかる。狙いはやはり、あのフェレットだ。


「危ない!」


俺は咄嗟にフェレットに手を伸ばし、左手を広げ、前に翳してガードするが間に合わない。
触手が直撃しようとしたその時、

『起動条件クリア。サイレントフェザー、起動します』

ガキィィィン!!


甲高い音が辺りに響いた。
いつまでも攻撃が直撃しないため、俺は目を開けてみると、俺の手の前に、銀色のなのはと同じ魔法陣が描かれていた。


「防御魔法!?どうやって……」

『吹き飛びなさい。バリアバースト』


レンが呟くと、魔法陣は爆発して魔法生物が吹っ飛んだ。
俺は左手に巻きつけたレンを見ると、なのはと同じ様に銀色に発光していた。


「レン、なのか?」

『イエス。先程、起動条件が満たされましたので、デバイスとしての機能が全て起動しました。マスター、今から言う起動呪文を詠唱してください』

「わかった

静寂の空より来たりて

羽ばたく翼は我が下に

我は世界を紡ぐ者

契約に従いて力を我に

この手に魔法を!」


呪文を言い終わると、レンの発光は更に強くなる。俺は天に左手を突き上げ、叫んだ。


「サイレントフェザー、セーット、アーップ!」

『スタンバイ、レディ。セットアップ』


レンの光は更に強くなると、なのはと同じ様に空へ向かっていき、雲を切り裂いた。だが、光の奔流はまだ止まることを知らず、光は更に強くなろうとしている。


「な…なんて魔力……いや、魔力だけならあの子よりも凄い……」


その光景を見ていたフェレットは呟いた。その頃、俺はその魔法陣により作られた光の中におり、俺がいた地上から何十メートルも離れた上空に浮いていた。


「マスター」


不意に呼ばれて前を見ると、擬人化形態のレンが目の前にいた。


「マスター、ご無事で何よりです」

「レン、さっきデバイスとしての機能が起動したって…」

「イエス。マスターの父君の命により、『魔力保持者との戦闘、並びにそれによる生命活動の維持に困難な状態に陥った場合』という条件が満たされたため、デバイスとしての全機能が起動しました。
これで……私はマスターの、本当の意味で剣となり盾としての役目を担う事ができます」


レンはどこか嬉しそうに話す。そういえば、時折言っていた。
自分はマスターのデバイスとしての役目をやれていない事が悔しいと、自分はスパーダのように武器になれない為、マスターが1人で戦う事がもどかしいと。


「あなたのデバイスとなった時より、心に決めておりました。マスターは言いましたね?『なのはさんを支えてあげたい
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