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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第13話 はじまりの夜
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ると、なのはは迷い無く林の中へと走っていった。
俺達が駆けつけると、なのはの腕の中に傷ついたフェレットと、その傍らに赤い宝玉が転がっていた。





その日はフェレットを槙原動物病院に運んで、今晩だけは預かってくれることになった。
ケガもそんなに酷くはないらしい。良かった良かった。
買う家はなのはが士郎さん達に掛け合うそうで、とりあえずは保留になった。
そして、時間は更に経ち、夜の8時になろうとした時……


―――助けて


……来た!

俺は自分の部屋を飛び出すと、今にいるレンとハル、スパーダの下に向かった。


「マスター……」

「ああ……いよいよだ」


これが本当の始まり、この世界の物語はここから始まる。


「行こう。本格的に介入だ」


デバイス状態のレン、スパーダを俺とハルは手にとって家を出た。目指すのは槙原動物病院。





動物病院に向かう途中の道で、結界の発動が確認された。
世界が別の空間へと代わり、違う世界に包み込まれる。


『結界の発生を確認。……なのはさんも近くにいるようです』

『不味いぞ、病院付近に強い魔力反応がある。もう1人を襲っているようだな』

「急ごう悠里。魔法生物は俺とスパーダでなんとかする」

「頼む」


俺とハルは病院への足を早めた。
少しすると、病院の方から走ってくる1人の人影がこちらに走ってきていた。
あの人影は……


「なのは!」

「え!?悠里くんに陽翔くん!?」


なのはは驚いてこちらへ向かってくる。すると後ろから、轟音を上げて巨大な物体が迫ってきていた。


「デカッ!?」


思わず陽翔は叫んだ。
黒い泥の集合体のようなそれは、まっすぐにこっちに向かってきた。


「こっちだ、なのは!」

「え…!?」

「逃げるんだよ!!」


俺はなのはの手を引いて、違う道へ入る。
ランニングの際に色々な道を何年も通ったから、道は把握している。道に入る前、ハルの方を少し見ると、ハルはニヤリと笑って親指をサムズアップさせていた。
それを見て俺はフッ、と笑うと道へと入った。


「悠里くん!陽翔くんは!?」

「大丈夫!アイツ強いから!」


なのはの手を引きながら走って答える。
陽翔なら大丈夫だ。俺が鍛えたんだからな。





陽翔side

俺は魔力生物と対峙すると、スパーダを取り出す。


「行くぜ、スパーダ!」

『セットアップ』


スパーダを起動させると、待機状態のスパーダが日本刀へと姿を変える。服装はバリアジャケットへ変わる。ジャケットは白を基調としており、テイルズのアスベルに似
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