暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1858話
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この差は一体どこにある?
 そう思わないでもないが、やはり一番に思い当たるのは俺の存在だろう。
 だとすれば、意外とあの死神は俺達の前にしか姿を現さないのか?
 正確には、俺達じゃなくて俺だけだろうが。
 もしかしたら、俺がこのペルソナ世界の人間ではなく、異世界の人間だというのも知っているのかもしれないな。
 それはそれで面白い。
 もしかしたら、死神は他の世界に行く為の手段とか、そういうのを知っている可能性もある。
 異世界への転移……今の俺にとっては、非常に興味深い代物だ。
 だが、だからって安易にそれを求める訳にもいかないのは事実だ。
 何しろ、このペルソナ世界にやって来たのすらイレギュラーな事態である以上、ここから更に別に世界に転移するような事になってしまえば、それこそレモン達が俺を見つけるのは難しくなる。
 ……ああ、でも別の世界に転移すれば、システムXNやゲートを使ってホワイトスターに戻る事が出来る可能性は十分にあるのか。
 であれば、意外とこの世界から脱出する為に死神にちょっかいを出しても本当にいいかもしれないな。
 ただ、現状この世界のペルソナ使い達はまだ未熟だ。
 そんな中で戦力の要とも言える俺が脱出してもいいのかと言えば……正直、どうだろうな。
 そんな風に思いつつも、今日はタルタロスで死神を探してみようと考えつつ、俺は暫くの間桐条との会話を続けるのだった。
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