暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0198話『大本営の情報に困惑する衣笠』
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話





本日の秘書官は進水日の日でもあったので衣笠になっている。
なので先日に発令された例の情報の件について聞いてみようと思う。

「衣笠、少しいいか?」
「なぁに提督? この衣笠さんにご用かしら? あ、進水日のプレゼントはまだ受け取っていなかったからくれるんならちょうだい♪」
「はいはい」

衣笠が両手を出してちょうだいちょうだい言ってきたので私はそれで事前に用意していたプレゼントを渡す。

「ぶー……なんか気持ちがこもってないなぁ〜?」
「そんなことはないぞー?……それよりあらためて少し話があるんだがいいか」
「なにかしら? 面白い内容……?」
「まぁ、少し物騒な内容とでも言えばいいのか?」
「えー……それじゃなんか嫌だな……」
「まぁ聞きなさい。昨日の大本営からの通達でな」
「うんうん」
「今年の秋の作戦なんだがな。今まで例にない冬との二段作戦になったんだ」
「うぇ!? それって本当なの?」
「ああ」

そう言って私は送られてきた電文の紙を出して衣笠に見せる。
衣笠はそれを受け取るとこれでもかという感じで凝視していて「むむむっ……」と唸っている。
そして、

「うはー……これはすごい作戦になりそうだね」
「そうだな。だから盤石の態勢で挑まないと足元をすくわれかねないな」
「そうだね。これってやっぱり満潮ちゃん関係でレイテなのかな……?」
「おそらくはな……雪辱戦とはいかないだろうが深海棲艦もかなりの戦力を投入してくるんだろうな。それを迎え撃つのが私達という訳だ」
「総力戦だね……」
「そうだ。だからさらなる練度の向上を図っておいた方がいいと思うんだ」
「そうだね。うちの戦艦空母達はまぁまぁ化け物揃いだけど他はそんなに高くないからね」
「ああ。悩みどころだな」

それで思い出すのはいまだに練度を上げられていない速吸の件。
いつか話した事だが来年の夏まで大丈夫だろうと腹を括っていたのが間違いなのかな?
今からでも遅くないから上げておいても損はないけど特殊艦ゆえに上げにくいのもあってなぁ……。
駆逐艦ローテが終われば演習には入れられるんだけど今はあとがつっかえている状態だからな。

「はぁー……やっぱりままならないものだな」
「提督、でっかいため息ね」
「すまんな。つい衣笠だとフランクに話せるからどうしても素が出てしまうんだよな」
「そ、そうなんだー……私だと自然で離せるんだね。少し、嬉しいかも……」

どこか顔を赤くしている衣笠が気になるがまぁ大丈夫だろう。
さて、ダレていても仕方がないな。

「ところで衣笠。最近は重巡のみんなとは仲はいい方か?」
「ん? もちろん仲はいいわよ。青葉とかー、古鷹とかー、加古とかー他にもたくさん」
「そうか」
「そん
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ