第十一話「決着をつけよう」
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りだ...消えうせろ!」
そう言ってリオンは体のばねを利用して超高速のスタートをきる。
「幻影刃!」
駆け抜け、すれ違いざまにシャルティエを振る。手には確かな手応えがあった。続けて今度は飛び上がってなぎ払う
「臥竜閃!臥竜滅破!!」
その後リオンの着地を狙っているのだろう敵が彼の影の辺りに攻撃を集中させようとした。
それを見てリオンはフッと笑った。
「あさましい考えだな...シャル!」
「了解です!」
「「デビルスピアー!!」」
同系統の晶術である『デモンズランス』よりは細く威力も低い...が、それでも彼らを打ち滅ぼすには充分な槍だった。まとめて串刺しにされて、着地したリオンに蹴飛ばされ、沈黙した。
続いて少し離れた傀儡兵にダッシュして急接近し切り上げる。
「空襲剣!」
そうしている間にフェイトはもう到着した...そしてその狂戦士っぷりを見て絶句した。既に辺りには敵の残骸で小さな山ができていた。
「こりゃあ助けはいらないねぇ。今更だけど。」
そう言っているそばからさっき空中に打ち上げた敵を蹴落として地上に叩きつけているのが見えた。ガシャン!という音を立ててなにやら怪しげな煙をだして停止した。もう二度とあの自動機械は動けないだろう。
「臥竜斬月!」
今度は孤を描くような連続斬り。ふとフェイトは思った。
(一体どれ程の数の技があるんだろう?)
今回はいつもに増して沢山の技を使って戦っていたが、そうでなくても戦闘で使うと言う意味の技は...フェイトにとっては魔法だが実戦で命を託せる様なそれは片手で数え切れる位だろう。
「これで終わりだ...!」
その声にハッとなって再び戦局を見ると残り僅かとなった傀儡兵と自動機械は一箇所に集まって最後の抵抗としてリオンに一斉攻撃をしていた。それを最低限の動きで避けて
「リオンさん!?」
「アイツ、何するつもりだよ!?」
彼の俊敏で華やかとさえ言える剣術から一転、なんとその集団に突撃して行ったのだ。流石に無茶だ、と思ってフェイトとアルフはそんな声を上げた。あれでは流石のリオンもいい的だー
その時、魔方陣のような物が敵の足元に現れた、そして
「喰らえ...魔人滅殺闇!!!」
シャルティエとダガーを一閃してその魔方陣?から強烈な紫色の炎が表れた。瞬く間に傀儡兵や自動機械は炎と斬撃に飲み込まれ...
収まったときには跡形もなく、消えていた。
「フェイト。」
「…あ、はい。」
思わずの圧倒的な力に目を奪われていたフェイトは少し返事をするのが遅れた。
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