暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜from another〜
IS 〜from another〜 01
[7/7]

[9] 最初 [1]後書き
ードで落とす。

血は吹き出なかった。ブレードの熱で血管が瞬時に焼き切れたのだろう。ただ制御を失い、力無く地に落ちていく。その様子を遅れて認識したリーダー格の女が、半狂乱で叫んだ。

「一体……一体何なんだ貴様は!!?」

「俺か?そうだな……野良猫だよ。ただし、首輪付きのな。」

そういう事を聞きたかったのでは無いと思うが、まあ良いだろう。軍も丁度到着したトコだしな。

劣化ISのすぐ後ろに、タイガーストライプで塗装された純正ISが出現する。

「オラァ!!」

そして劣化ISを思いっ切り殴り付けた。俺に注意を取られていたリーダー格の女は反応出来ず、まともに喰らい、地面に叩きつけられる。あれでは意識は無いだろう。

「んで……テメェは何者だ?何で男がISを動かしてる?」

「さっきの奴にも言ったが、俺は野良猫だ。ISについては知らんとしか言えんな。」

「……バカにしてんのか?」

「まさか、到って真面目だよ。戸籍も無ければ両親も知らねぇ。そんな奴は探せば割と多いと思うぜ?」

当然俺は自分が何処の誰だか知っているが、まさか異世界出身だとバカ正直に話す訳にもいかないだろう。

「そうだ……な、どうしても呼びたきゃ、《カラード(首輪付きの)リンクス(野良猫)》とでも呼んでくれ。」

「……それ、絶対偽名だろ。」

「当然だ。何せ、今考えたんだからな。」

「……まあいい。アタシはイーリス・コング。アメリカの国家代表だ。ちょっと基地まで付いてきてもらうぜ?」

「………断ると言ったら?」

「…………何だと?」

空には早くも、剣呑な空気が漂っていた。
[9] 最初 [1]後書き


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ