絶対将棋
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ややいぶかしげに牧村を見る、想定外は気分が悪い。
「邪魔すんなよクソ女」
雰囲気とは似つかわしくないセリフを吐く、目つきも鋭くなっている。
「邪魔じゃないわよ、余興よ、いい画を撮らせてあげるわ」
「お前の裸は見飽きてるんだよ」
言われた牧村だがクーを無視して水樹に覆いかぶさる。
「今から天国に行かせてあげるわ」
わざとらしく大きな声だ。
「こんな事をして……飛車が泣くよ!」
水樹に言われ牧村の動きが一瞬止まる、しかしすぐに動き出し水樹の顔を舐める。
「や、やめてよ」
顔を左右に振り、逃れようとする。
「動かないでよ」
顔をあきらめ左の脇を舐める。
「あんっ、くすぐったいよ」
水樹が悶える、思わず声も出してしまう。
牧村は脇から両手首、ブラジャー周り、お腹、パンティ周り、太もも、足首と水樹の体全体を舐める。
「もういい加減にしなさいよ」
水樹は体を悶えさせながら訴える。
牧村が今度は手で水樹の全身を愛撫する、舐めた箇所を追うようにゆっくりと丁寧に愛撫するのだ。
「ううんっ」
水樹の声質が変わってくる、妖しい雰囲気を醸し出す。
全身への愛撫が終わると牧村が立ち上がった。
「将棋でインチキは許さない、飛車を泣かす訳にはいかないものね」
牧村が水樹に笑みを浮かべて語りかける。
男優たちが水樹に近付く。
「なっ、なんだ!」
クーと男優、スタッフが驚く、水樹がムクッと立ったのだ。
男たちはロープで大の字に床の突起に縛られていた水樹がなぜ立ち上がれるのか理解できなかった。
「牧村さんありがとう」
水樹は牧村に一礼する、そして近くの男優をにらみつける。
「牧村−!」
ようやく牧村が愛撫しながらロープを解いた事に気付き、クーが怒鳴る。
ロープから解放されたとはいえ所詮女だ、男優の1人が水樹の腕を掴もうとする、最初に勃起していた男だ、もっとも今は水樹と牧村の絡みを見て、残り2人も勃起していた。
水樹の前で男が宙を舞う、半回転して頭から床に落ちる、水樹は少ししゃがんだ姿勢だ。
「かかってきなさい」
水樹が立ち上がる、ただ立っている、しかし隙がない。
倒れている男は口から泡を吐き痙攣していた。
「この……女……」
言ってジリジリと男優が後ずさる、もう一人は呆然と立ち尽くしている。
「こんなの聞いてない、バカらしい、俺は帰る」
後ずさっていた男優が帰る。
「追い待ってくれ」
残された男優はバツが悪そうにクーを見る。
「撮影は良いからみんなでその女をおとなしくさせてくれ」
クーが男優を含めスタッフ全員に声をかける。
「悪いな、俺も帰るわ」
「待てよ、勝手はゆるさんぞ!」逃げる男優をクーが引き止める
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