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絶対将棋
絶対将棋
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 大盤解説も慌ただしくなる。
「えっ?ちょっちょっ、待ってください、えっ?これは事件ですよ、ひゃぁーぁ」
解説者が大袈裟に驚いている。
 隣の聞き手はなぜか団子鼻を人差し指で上に上げて豚鼻にしている、聞き手も驚いているのだろう。

 牧村がずっと下を向いたままだ、耳が真っ赤である。
「ま……負けま……した」
目からは大粒の涙がこぼれていた。
「ふぅぅ」
 水樹は安堵したように息を吐く。

(冗談じゃない、冗談じゃないぞ!)
 クーは考えを巡らす、この後に控えているのは元女流名人である、大丈夫な筈だ……とは思う、しかし正直水樹がここまで勝ち進むとは思っていなかった、焦る、なんとかしなければならない、どんな手を使っても。

 「お疲れ様です」
 クーだ、水樹に話しかける。
「次はいよいよ大一番ですね、どうです?1時間ほど休憩しましょう」
 今の1局で疲労感がある。
「お願いします」

 最後の1局の前に休憩に入った、しかしこの休憩はクーの気遣いではない、罠だったのだ。

個別の楽屋が用意されていた、畳の部屋だ。
「強かったな」
 横になりつぶやく、牧村の事だ、あんなに手こずるとは思わなかった。

「コンコン」
「はいどうぞ」
「良かったらどうぞ」
 スタッフが持ってきたのはタコ焼きとお茶だった。
「ありがとうございます、いただきます」

 頭を使うとお腹が減るのだ。
「はふはふ」
 できたての熱々のタコ焼きだ、ダシが効いてとても美味しい。
 食べた後に急速に眠気が襲ってくる。
(少し寝よう、まだ時間があるし……)

「うーん」
 目が覚める、しまった、寝過ぎたかもと思って時計を見ようとする。
「えっ?あれ……」
 スタジオだ、そして体の自由が効かない、床の突起物に両手足を大の字に縛られていた、そして白のブラジャーとパンティだけの姿である。

 徐々に頭が回り始める。
「こ、これは……どういうこと?」
 焦る、見ればビデオカメラがこちらを撮影している。
「ちょっちょっと、冗談はやめてよ」

「よく寝てましたね、今から調教を始めます」
 クーだ。
「な、何を言ってるの?調教って……私は負けてないわよ!」
 クーは将棋で水樹を負かすのをあきらめた、無理やりでも調教してしまえば後から八百長の勝負をさせて負けさせれば編集でどうにでもなるのだ。

 男優は3人だ、それぞれ素っ裸でフルチン、1人は水平に勃起している。
 男たちが近づいてくる。
「ひ、卑怯よ」
 動揺し焦りながらもクーをにらむ。

「まずはとりあえず1発やっちゃいましょうか」
 クーが軽い口調で男優に強姦を命令する。
「面白みに欠けるわね」
 牧村が加わる、素っ裸だ。

 クーは
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