ペルソナ3
1857話
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からは接触する機会は増える筈だ」
それに、ペルソナの中からペルソナが生まれた……といったような事も、桐条は言っていた。
それが具体的にどのような意味を持つのかは分からないが、ともあれペルソナ使いの中でも特殊な存在なのは間違いない。
幾つかあった俺の予想のうちの1つ、有里がこの世界の原作の主人公である……というのは、意外と当たっているかもしれないな。
……まぁ、この世界の原作が具体的にいつから始まっているのかは分からないが、原作の主人公がいきなり入院というのはちょっと珍しいと思うが。
ともあれ、恐らく原作が始まったというのは間違いないだろう。
『そうだな……いや、やっぱり止めておくよ。俺が行けば色々と迷惑になるかもしれないし』
「そこまで気にする必要はないと思うけどな」
荒垣は身体も大きく、強面の顔立ちだ。おまけに何故か春になったのに未だにコートを着ているという点もあり、かなり目を引く。
そんな荒垣が有里の見舞いに行けば、どうしても目立ってしまうのは止められないだろう。
……そして、荒垣のような人物が見舞いにいったのを他の奴に見られれば、心配してしまう。
やっぱり荒垣は、何だかんだと面倒見がいいよな。
そんな風に考えつつも、俺は気になっていた事を口にする。
「昨日に限ってタルタロスのシャドウが凶暴だった理由……やっぱり真田が遭遇したシャドウに関係していると思うか?」
『多分、だがな。でなきゃ、なんで急にあんな事になったのか説明がつかねえ』
どうやら荒垣も俺と同じ予想らしい。
もっとも、それは別におかしな話ではなく、少し考えれば容易に予想出来る事だろう。
そうして数分話していると、やがて廊下の向こう側から鳥海が姿を現し、俺は電話を切って教室に戻るのだった。
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