ペルソナ3
1857話
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も俺の携帯の番号を知ってる奴はそう多くない。
いや、それでもこのクラスに転入してきて、順平や友近を始めとして他何人かと電話番号の交換はしているが……そもそも、今は学校にいるんだから、何か用事があるのであれば、電話じゃなくて直接声を掛けた方が早いだろうし。
そんな風に思いながら誰からの連絡かと思えば、そこに表示されているのは荒垣だった。
……どうやら荒垣に送ったメールを読んで、折り返し連絡してきたのだろう。
時間差があるのは、俺がメールを送った時はまだ寝ていて、起きてから俺のメールを見て連絡してきた……といったところか。
色々と込み入った話になるのは確実なので、順平達に軽く断ってから教室から出る。
「もしもし?」
『アキ達の後輩が入院したってのは本当か?』
「ああ。……けど、詳しい話を聞きたいんなら、別に俺じゃなくて直接真田や桐条に連絡すればよくないか?」
実際、荒垣とより親しいのは俺達と真田達のどちらかと言われれば、その答えは後者だ。
……まぁ、元々一緒に行動していた真田達のパーティから抜けたのが負い目になっているのかもしれないが、それでも今は積極的に――本人はあくまでも認めないが――影時間に関わっている。
仲直り……という表現はどうかと思うが、関係を良好にしてもいいと思うんだけどな。
『出来るか、そんな事』
だが、荒垣は言外にそれを却下する。
この辺りの頑固さも、色々と思うところはあるんだが……いやまぁ、その辺は今はいいか。
「それにしても意外だな。荒垣は有里とまだ会った事はないだろ? なのに、その有里が入院したと聞いて、わざわざ俺から情報を集めようとしてくるとはな」
『……アキの野郎が馬鹿な真似をして、何も知らない奴がその被害にあったんじゃないかと思ったからな』
あー、まぁ、その辺は何となく理解出来る。
実際、今回の一件も真田が引き金を引いたようなものだし。
もっとも、桐条から聞いたくらいに特殊なシャドウであったのなら、それこそ真田が見つけたのは何気に最善の一手だったと思うが。
もし真田がそのシャドウに遭遇していないのであれば、それこそ色々と厄介な事になっていた可能性は高い。
であれば、今回の真田の行動は何気に最善だったと言えなくもない。
勿論本当の最善は真田が独力で……もしくは桐条と共にそのシャドウを倒す事だったのだろうが。
「真田の行動に若干迂闊なところがあったのは間違いないが、それでもそこまで悪いって訳じゃないと思うけどな。……もしどうしても気になるんなら、見舞いにでも行ってみたらどうだ?」
『俺がか? 直接はまだ一度も会ってない相手だぞ?』
「今は、な。……メールにも書いた通り、有里はペルソナ使いとして覚醒した。であれば、当然のようにこれ
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