暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1857話
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座っており、近くの女と何かを話している。
 そのゆかりは、教室に入ってきた俺を見て一瞬頬を赤く染めるものの、無理矢理視線を逸らして再び友達との話に戻っていく。
 そんなゆかりを眺めつつ、俺は自分の席に向かう。……まぁ、ゆかりの隣なんだが。

「あ、おはようアルマー君。ねぇ、ゆかりどうしたの? 何だか様子がおかしいんだけど」

 俺が席に座ると、それに気が付いたゆかりの友達が、そう尋ねてくる。
 その顔に浮かんでいるのは、心配そうな色……ではなく、どこか興味深い視線。
 まぁ、クラスどころか学年、学校全体で見ても人気の高いゆかりだ。
 当然のようにその行動には色々と注目が集まるのは当然だろう。
 特に俺との間には色々と噂が流れているらしいし。
 ……ネギま世界の朝倉辺りがいれば、もの凄い事になってそうだな。
 ふと、そんな事を思う。

「ちょっ、何でもないったら! アクセルも余計な事は言わないでよ!」

 俺が何かを言うよりも前に、ゆかりがそう告げてくる。
 うん、まぁ……さっきのやり取りを思い出せば、ゆかりがそう言いたくなるのも分からないではないけどな。

「はいはい、まぁ、俺が何も言わなくても、情報は自然と広がると思うけど」
「ぐっ、そ、それは……」
「ん? 何があったんだよ? 知ってるか?」

 友近が順平に尋ねているが、それに対して順平は首を横に振る。

「さぁ? ただ、俺がアクセルに話し掛けた時、何だか妙な雰囲気だったけど……それだけだな」
「それだろ。あー、ちょっと気になる」
「ちょっと!」

 友近のわざとらしい言葉に、ゆかりは非難を込めて叫ぶ。
 その気持ちは分からないでもないが。
 ともあれ、そんな風に俺達はそれぞれ鳥海がやってくるまで会話に花を咲かせる。
 何だかんだと俺と仲のいい順平と友近が俺と話をし、月光館学園の中でも人気の高いゆかりの周囲にも、仲のいい連中が集まっていた。
 そうして話していれば、当然のように有里が怪我で入院したという件が話題に出るのも当然であり……ゆかりと話していた女の中には有里のファンもいたので、当然のように大騒ぎになる。

「ちょっと、アルマー君。それ本当なの!?」
「ああ。間違いない情報だ。まぁ、詳しい話は朝のHRでされると思うけど……」
「こうしちゃいられないわ。他の同志にも知らせてこなきゃ!」

 そう言いながら、女は俺達の前を足早に去っていく。
 にしても……同志、ね。また随分と大袈裟な。
 けど、正直有里がここまで人気が出るとは思ってなかったな。
 桐条や真田程ではないにしろ、ゆかりと同じくらいの人気はあるんじゃないか?
 そんな風に思っていると、不意に携帯が着信を知らせてくる。
 誰だ? と一瞬疑問に思うが、そもそ
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