暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth25-A圧倒的暴力と超絶的暴力〜Adversa Virtute RepellO〜
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らない。
「ルシリオン、今人間やめてる。自分と恋人で生み出したエグリゴリっていう子供たちに殺されたって話で、今はテスタメントになってる」
「テスタメントって世界の奴隷じゃない。お可哀想にルシリオン様。散々こき使われて、いつか壊れてしまうわ」
「それほどまでに復讐したいのではなくて? 自身どころか恋人や家族をも殺されたって話よ」
まったく同じ格好の魔族?という連中が、ルシリオンについてわいわい話し続ける。理解できない単語ばかりだというのに、私には何故か意味ある欠片として組み上がっていく。そして、一際大きな爆発が海上で起こった。立ち上った水柱からここへと何か黒い影が飛んでくるのが見える。
周り連中が「終わったようねぇ」「こりゃルシリオン様の負けね」と1ヵ所に集まって、空から落ちてくる何かを受け止める態勢になる。私もその1人だ。徐々にソレが何か判る。人だ。長くきれいな銀髪。全身が黒い服に包まれていて・・・。サッと私たちが受け止めたソレは間違いがなく、
(オーディンさん・・・!)
「負けた。さすがは大海の竜アルベルトゥス・フォカロルの当主エレウシス、強いな」
「ルシリオン様ぁ、私たちを甘く見過ぎだよぉ」
銀髪、蒼と紅の虹彩異色、男性なのに女性みたいな貌、声、そのどれもがオーディンさん。なのに誰もが彼をオーディンとは呼ばず、ルシリオンと呼ぶ。私たちの知るオーディンさん。あなたはいったい何者なんですか・・・?
「ルシリオン様も大変ですね。世界の奴隷になってまで復讐をするなんて」
「復讐、か。最初の千年はそうだったが、エグリゴリへの復讐はもう考えてない。今はただ救いたいんだ。洗脳されていたとはいえ、その手で家族を殺してしまったあの子たちを。そのためなら奴隷だろうとなんだろうと、数千年・数万年掛かろうと、私は戦い続ける」
ルシリオンの決意に満ちた横顔は、まさしくオーディンさんのものと同じ。意識はそこで途切れ、次に意識を取り戻した時、私はオーディンさんと水中戦を繰り広げている最中だった。オーディンさんを傷つけ、化け物の体に変えられた私は、殺してください、と死を求めた。
――生きることを諦めるなッ――
――ああ、助けるさ!――
――ああ、そうだっ、君は人間だ!――
――もう少しだ! がんばれ、アンナ!――
でもオーディンさんはそう励ましてくれた。そこには何一つとして嘘はない。だから信じよう。あなたの正体がオーディンではなくルシリオンであったとしても。
「・・んぁ・・・・ここは・・・?」
長い夢を見ていた。なぜか流していた涙を袖で拭い、現状を確認する。私は今、寝台の上に寝かされている。寝台の寝心地や部屋の天井のデザインからして、シュ
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