暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth25-A圧倒的暴力と超絶的暴力〜Adversa Virtute RepellO〜
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大きく距離を開けた。
「エリーゼ卿は戦闘が出来ないって話のはずなのだけど・・・。あぁ、エリーゼ卿本人ではないという事ね。なら、貴女・・・誰?」
バレた。こうなれば改めて決死を覚悟して、「カスパール!」再度雷撃を纏わせた“アインホルン”を振るって、雷弾を8基放つ。レーゼフェアは「おおう」と驚きを見せ、そのまま佇んでカスパール全基の直撃を受けた――かのように見えたけど、当たる直前で消えた。障壁!? それにしては不自然な消え方で。防がれた、弾かれたというより消滅したと言った方がしっくりくる。
「ランクは大体AAAくらいかなぁ〜。確かにテウタには通用しないよね」
「申し訳ありません。どうぞお下がりくださいませ、レーゼフェア様。私が相手をします。・・・さて。貴女がエリーゼ卿の偽者と判った以上、貴女にはもう用は無い。イリュリア女王たる私を殺そうとしたのだから、もちろん反撃される事も覚悟の上なのでしょう?」
テウタの魔力が膨れ上がったと思った時には、すでに私の懐深くにまで最接近していた。体勢からして肩からの突進。一瞬でそう判断した。けど体が思考についていけない。ただ瞬間的に、前面に障壁を展開。
――夢影・弐乃打ち方・連拳――
テウタはその場で半回転、障壁に裏拳を打ち込んだ。確かにそう見えた。だけど信じられない事にテウタが何人も居る。実際に見ているのに、テウタの姿は1人じゃないのだ。まず初撃の1人。初撃のテウタが消滅したかと思えば、二撃目の裏拳を打ち込んできた2人。2人目が消えたと思えば三撃目の裏拳を繰り出す3人目。障壁はその3人目の裏拳で砕かれ、4人目と5人目、最終的には9人目までの裏拳を胸部に打ち込まれた。
「ぐふ・・・っ!!」
変身の魔導の副次効果である防御力強化と騎士甲冑本来の防御力のおかげで意識は落ちず、殺される事もなかったのだけど。でもテウタの攻撃はそれで終わりではなかった。胸から背中へと突き抜ける9連撃の衝撃で呼吸困難になった私の顔面へ蹴打を繰り出してきた。直撃は確実に致命傷。そう思えるほどの威力だと肌で感じ取れる。
「待つんだ」
突如として目の前が真っ赤になった。ゲホゲホ咽ながらもなんとか後退。離れた事で全体が見えた。私とテウタの蹴打の間に入ったのは、真紅の大剣だった。息を整えつつ私を救ってくれた?大剣の持ち主に目をやる。真っ先に目につくのは銀髪だった。ベルカではそう見ない髪色。オーディンさんと同じ色。そう思うと、大剣の持ち主の青年がどこかオーディンさんに似ているように見えた。
「ガ、ガーデンベルグ様! 申し訳ありませんでしたっ!」
テウタが顔を蒼くしてかしずいた。いよいよこの青年――ガーデンベルグが只者ではない事が見て取れる。ガーデンベルグの持っていた大剣が無数の深紅の羽根となっ
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