暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth25-A圧倒的暴力と超絶的暴力〜Adversa Virtute RepellO〜
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立ち上ってフィロメーラの前に立ち、頭を下げる。
「そういうわけですので、私はイリュリア戦争後、おそらくベルカには居ません。ですからガレアの御力になる事も出来ないでしょう」
「そうですか。判りました。残念ですが、貴方を迎え入れるのは諦めます」
フィロメーラは本当に残念そうに言って立ち上がり、私のコートをわざわざ畳んで差し出してきた。それに礼を言って受け取り、袖に腕を通す。そして「それでは騎士オーディン。お話が出来て嬉しかったです」フィロメーラはスカートの裾を僅かに上げて一礼、踵を返して去って行った。それと同時にヴィンツェンツの視線も外れた。警戒されっぱなしだったなぁ、ホント。また1人になり、月を見上げて改めてエテメンアンキ攻略を考えようとした時、
「騎士オーディン様。お時間になりました。議会場の方へお願いします」
甲冑を着込んだアウストラシアの騎士が呼びに来た。「判りました」と答えて、その騎士と共に議会場へと向かう。途中でシグナムと合流。アギト達はやはりぐっすり眠っていて起こせないそうだ。最後のT字の合流地点でクラウスとオリヴィエと合流し、議会場へと入る。ヴィンランド、シュヴァーベン、ヘルウェティアの代表3人はすでに議会場入り。で、ダールグリュン帝は議会場を出た時と変わらず足と腕を組んだまま考え込んで・・・・ん?
「・・・・Zzzz」
眠りこけてるダールグリュン帝の姿に「眠ってる・・・?」力が抜けそうになる。オリヴィエは「時間が時間ですし。ふわぁ、私も少し眠いです」と小さな欠伸と苦笑い。そしてクラウスは「なんとも起こし辛いですね・・・」と少し腰が引けている。気持ちは解る。誰だってそう思うだろうな。三連国バルトの主格であるウラル国の皇帝だ。
そんな男を起こせる勇者はそうはいないだろう。騎士たちも困っている様子だ。あぁ仕方ない。ダールグリュン帝の傍に歩み寄り、「ダールグリュン帝。時間です」と揺さぶる。代表3人や騎士たちが「うわぁ、勇気あるなぁ」「勇者だ」などなど私の行為に称賛を送ってくる。
「む? おお、魔神か。いかんな、居眠りをしていた」
寝起きがいいのが幸いしたな。もし悪ければ、バトル突入になっていたかもしれない。いつぞやの契約先世界で、私が仕えていた半狼半人の御令嬢(寝起き最悪すぎる)を起こした際、刀で斬り殺されそうになったものだ。
「遅れて申し訳ありません」
謝罪の言葉と共に入ってきたのは、ヴィンツェンツと変身し直したイクスヴェリアだった。全員が円卓に座し、日を跨いでの会議その2の開始だ。とは言え、話の内容は変わらない。ポロッとドルテ王女が漏らした、民を優先するために降伏するか、あくまで徹底抗戦か、という言葉に・・・議会場は揺れた。民の命優先。国を治める王族として最も重要な事柄だ。クラウス
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