第三十八話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とを伝えたいのだが…………。
流石にここで通信機を使うのはナンセンス、と言うかただのバカ。
しかし、俺にはこれしか木曾と連絡を取る手段を持ち合わせていない。
暗号…………みたいなのが使えれば…………。
…………。
賭けてみるかな。
―同時刻―
さてと、どうしたものか。
オレは目の前の奴等を見てどうしたものかと頭を悩ませていた。
裏切った赤城さんに戦艦一、重巡一。
いくらオレと長門さんとはいえ、赤城さん(恐らく暴走状態)を止められるかどうかはかなり怪しいもんだ。
別にいきなりコイツらに砲撃ぶちかましてもいいが…………できたら時雨と摩耶は怪我させたくない。
傷物にしたら責任とらなくちゃいけないしな。
『もー、疲れた!やっと片付いたー。明石さん、この二人をお願いします。』
そんな冗談を考えていたら、通信機から大音量で千尋の声がした。
「あら、二号くん、あの二人を倒したんだ。なかなかやるじゃない。」
そう言ったのは戦艦の方だ。余裕そうな表情が腹立つ。
「お、おい、千尋!流れてるぞ!」
長門さんは焦った様子で通信機に向かって叫んだ。しかし、どうやら気づいてないようだ。
『ぐっ、イテテテテ。いやぁ、なかなか厳しかったですよ。このあと木曾の方に向かいますねいぞかないと…………ん?明石さん、なんですか?』
すこし間が空いて、再び二号が声を出した。どうやら明石さんと話してるらしい。
『ルートに気を付けろ?あー、確かに、真っ直ぐ向かったら見つかるかとしれませんね。ありがとうございます。さてと、木曾に連絡…………って、あれ?通信してらぁ。木曾?聞いてたか?』
千尋はそう言うと、オレにしっかりと話しかけてきた。
「おう、ばっちり聴いてたぜ。お疲れ様。やるじゃねぇかよ。取り合えず、早くこいや。」
『おっけ。ではではー。』
そう言うと、千尋は通信を切った。
「そう、もうすぐくるんだね。どうする?」
重巡の方が戦艦に話しかける。
「ふむ、それでは赤城さん、偵察機を向かわせて下さい。近づいたら撃ちましょう。」
赤城さんは頷くと、弓を一旦オレらの頭上に向けて、矢を放った。
矢は暫く飛んだあと、偵察機に変化して、そのまま飛んでいった。
直ぐに矢を構え直す赤城さん。隙ができたかと思ったが、やはり一筋縄では行かなかった。
「なぁ、どうするよ、長門さん(ピクピクピク)。」
オレは長門さんに話しかける。そのとき、右手の砲門の引き金にかけている指を動かす。長門さんに暗号を送っている。単純なモールス信
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ