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艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第三十八話
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とを伝えたいのだが…………。
 
流石にここで通信機を使うのはナンセンス、と言うかただのバカ。
 
しかし、俺にはこれしか木曾と連絡を取る手段を持ち合わせていない。
 
暗号…………みたいなのが使えれば…………。
 
…………。
 
賭けてみるかな。
 
 
 
 
―同時刻―
 
 
 
 
 
 
さてと、どうしたものか。
 
オレは目の前の奴等を見てどうしたものかと頭を悩ませていた。
 
裏切った赤城さんに戦艦一、重巡一。
 
いくらオレと長門さんとはいえ、赤城さん(恐らく暴走状態)を止められるかどうかはかなり怪しいもんだ。
 
別にいきなりコイツらに砲撃ぶちかましてもいいが…………できたら時雨と摩耶は怪我させたくない。
 
傷物にしたら責任とらなくちゃいけないしな。
 
『もー、疲れた!やっと片付いたー。明石さん、この二人をお願いします。』
 
そんな冗談を考えていたら、通信機から大音量で千尋の声がした。
 
「あら、二号くん、あの二人を倒したんだ。なかなかやるじゃない。」
 
そう言ったのは戦艦の方だ。余裕そうな表情が腹立つ。
 
「お、おい、千尋!流れてるぞ!」
 
長門さんは焦った様子で通信機に向かって叫んだ。しかし、どうやら気づいてないようだ。
 
『ぐっ、イテテテテ。いやぁ、なかなか厳しかったですよ。このあと木曾の方に向かいますねいぞかないと…………ん?明石さん、なんですか?』
 
すこし間が空いて、再び二号が声を出した。どうやら明石さんと話してるらしい。
 
『ルートに気を付けろ?あー、確かに、真っ直ぐ向かったら見つかるかとしれませんね。ありがとうございます。さてと、木曾に連絡…………って、あれ?通信してらぁ。木曾?聞いてたか?』
 
千尋はそう言うと、オレにしっかりと話しかけてきた。
 
「おう、ばっちり聴いてたぜ。お疲れ様。やるじゃねぇかよ。取り合えず、早くこいや。」
 
『おっけ。ではではー。』
 
そう言うと、千尋は通信を切った。
 
「そう、もうすぐくるんだね。どうする?」
 
重巡の方が戦艦に話しかける。

「ふむ、それでは赤城さん、偵察機を向かわせて下さい。近づいたら撃ちましょう。」
 
赤城さんは頷くと、弓を一旦オレらの頭上に向けて、矢を放った。
 
矢は暫く飛んだあと、偵察機に変化して、そのまま飛んでいった。
 
直ぐに矢を構え直す赤城さん。隙ができたかと思ったが、やはり一筋縄では行かなかった。
 
「なぁ、どうするよ、長門さん(ピクピクピク)。」
 
オレは長門さんに話しかける。そのとき、右手の砲門の引き金にかけている指を動かす。長門さんに暗号を送っている。単純なモールス信
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