ターン82 邪魔の化身とラスト・『D』(魔)
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ールを脱ぐ。
それはBloo−Dの持っていた悪魔的荒々しさと、ドグマガイの洗練されきった力。全く毛色の違う、だけどどちらも比類なき圧倒的な2つの力の集大成だった。左腕と胸部にはどちらも龍の頭部を模した鎧と武器が装着され、龍を使役するドラグーンの名を相応しいものに見せている。そのほかにもドグマガイの蝙蝠のような翼とBloo−Dの持っていた悪魔そのものの鮮血の翼を足して2で割ったような赤い翼からは龍の爪が生え、背面では新たに生えた太い龍の尾が血を求めてでもいるのか、かすかに動いていたのも見えた。
Dragoon D−END 攻3000
「これが……最後のD……」
いつもの実況も忘れて見入っていたお姉さんが呟いた言葉が、いまだ手放さなかったマイクに拾われて反響する。それだけ、誰も何も言えなかったのだ。
いや、それは違った。この中でたった1人だけ、いまだ闘争心を燃やし続けている男がいた。
「エド・フェニックス!」
万丈目だ。ただ1人万丈目だけが真正面から2体のディーヒーローの究極融合体を見据え、一歩踏み出しながら声を張り上げた。
「この俺は、万丈目サンダーは、こんなところで止まりはしない!VWXYZ、奴に……最後のDとやらに攻撃するんだ!VWXYZ−アルティメット・デストラクション……そしてこのダメージ計算時に速攻魔法、リミッター解除を発動!倍となった攻撃力で、全てまとめて吹き飛ばしてやれ!」
2体の攻撃力は、互角。相打ち狙いで体中の全砲門の照準を最後のDに合わせるドラゴン・カタパルトキャノンに対し、Dragoon D−ENDもまた右腕に装着された剣を一振りしてそれに立真っ向から立ち向かう。その反撃をレーダーが捉えた瞬間VWXYZの全砲門から迸る光の奔流が一気に倍となり、あまりの衝撃に自らの体をも破壊しながら眼前の敵に向かって突き進んでいく。目も眩むような閃光と轟音が走り、2体の大型モンスターの生み出した破壊のエネルギー乱舞が場を荒らしまわった。
VWXYZ−ドラゴン・カタパルトキャノン 攻3000→6000→Dragoon D−END 攻3000
どこまでも続くかに思われたその衝撃がようやく静まった時、VWXYZの姿はすでに辛うじて原形こそとどめているものの全身の砲台は破裂してボロボロ、エネルギーも枯渇寸前の見るも無残なスクラップ寸前になっており……対してエドのフィールドには、いまだ無傷の状態で2体のディーヒーローが立っていた。
「馬鹿な!?攻撃力はこちらが圧倒的に……!」
「確かにな。だが僕はダスクユートピアガイのセカンドエフェクト、アナスタシム・グリームを発動していた。互いのターンに1度ずつ場のモンスター1体を選ぶことでそのターンそのモンスターは戦闘でも効果でも破壊されず、バトル
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