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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン82 邪魔の化身とラスト・『D』(魔)
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イエローが、その足でフィールドをてちてちと真っ直ぐに走る。前だけを見て懸命に走っている彼の眼には入らなかっただろうが、彼1歩を踏み出すごとに周りの風景が次第に変化していった。地面から家が、策が生え、足元が床から土がむき出しの地面へと変わっていく。

「フィールド魔法、おジャマ・カントリーを発動。このカードが存在してなおかつおジャマモンスターが存在する限り、フィールドのモンスターの攻守は逆転する」
『でやあ〜っ……おジャマ・パ〜ンチッ!』

 イエローが跳んだ。その小さな腕を懸命に伸ばし、エドの頬を平手で力いっぱいに打ち据える。

 おジャマ・イエロー 攻0→1000→エド(直接攻撃)
 エド LP1000→0





「や……やりました、ついに決着です!勝者は万丈目、なんとあのエド・フェニックスを打ち破る快挙を成し遂げました!」
「万丈目、この借りは必ずプロの世界で返す。だが今は、それより先にやるべきことがあるだろう?」
「俺のやるべきこと……違ーうっ!」
「え?」

 レポーターお姉さんの言葉に、突如一声叫んでデュエル場の中央までずかずかと歩く万条目。おもむろに立ち止まると会場全体を見渡し、指を1本天に掲げた。

「いいかお前ら、準備はいいな!この俺の名は……一!」

 当然、僕らのやるべきことも決まっている。会場全員が腕を振って声を張り上げ、一体となってコールを飛ばす。

「十!」
「「百!」」
「「「千!」」」

 ここで一度言葉を止め、ワンクッション置くことで会場の期待がさらに高まる。その熱気が最高潮に達したところで、それを解き放つ万丈目の声が響き渡った。

「……万丈目、サンダー!」
「「「「サンダー!サンダー!サンダー!」」」」
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