暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1856話
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測は、出来れば想像したくない。
 あれだけの強さを持つシャドウだ。
 それこそ、冗談でも何でもなく、現在この世界であの死神に対処出来るのは俺だけだろう。
 勿論、実際にはこの世界にも知られていない強者という存在がいるという可能性は否定出来ないし、もしかしたら死神と互角に戦える力を持つ者がいきなり覚醒するという可能性も捨てきれない。
 ……そもそも、あの死神は色々な意味でイレギュラーな存在だ。
 もしかして、俺がこの世界にやってきた事により妙な影響が出てるんじゃないだろうな?
 だとすれば、あの死神は俺が何とかする必要があるだろう。
 そうやって密かに決意を固めつつ、もしかして……という思いもあって、桐条に尋ねる。

「その真田が遭遇したシャドウというのは、死神か?」
『死神? ああ、以前アルマーが言っていた奴か。いや、違う』

 俺の疑問に対し、一切の躊躇もなく桐条はそう否定してみせる。
 こうまであっさり否定するという事は、恐らく見た目からして死神とは全く別の存在だったのだろう。

『私もカメラの映像で見ただけだが、遭遇したのは……そうだな、言うなれば臆病のマーヤが極端に強化されたような、そんな奴だ』

 ……なるほど。
 確かに遭遇したシャドウが臆病のマーヤであれば、死神と見間違える事はないだろう。
 死神については可能な限り桐条パーティにも情報を提供してある。
 少なくても今の桐条達ではどうしようもないから、遭遇したらただ逃げろという事も。

「とにかく、死神じゃなかったようで何よりだ。……だが、遭遇したのは真田なんだろう? 何故そこに有里が関わってくる? 聞いた話だと、有里は影時間中には寝ていると聞いたけど」

 基本的には――少なくてもこっちにやってきてからは――有里は日付が変わる前に寝て、そのまま朝まで眠りっぱなしだって話だ。
 勿論まだ数日なので、本当に毎日そんな感じなのかは分からない。
 ……有里が何時に起きているのかは分からないが、それでも日付が変わる前に寝ていて、3時間から4時間程の影時間の間も寝ているとなると……毎日最低10時間は睡眠時間を取ってる事になるのか?
 人間ってそんなに眠れる……んだろうな。
 実際に、そうして眠っているのは事実なのだから。
 時々妙に眠くなったりする時とか、そういう時ならそれなりに眠れそうな気もするが……少なくても、俺には毎日は無理だな。
 そんな疑問を抱きつつ桐条の言葉を待っていると、やがて電話の向こうからは沈んだ声が聞こえてくる。

『明彦は最初にそのシャドウと戦っていたんだが、かなり手強かったらしい。それで手に負えないという事で、寮に撤退してきた』

 真田の手に負えないのであれば、それこそ桐条の手にも負えないだろう。
 真田と桐条
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