『アホの子達が一か所に集まると…』1-3
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って一回、医者に診てもらってこい。そして昔の良い高浜に戻ってくれ。帰って来いっ高浜ぁぁああっ!
「あ。順番的に僕ですかね〜」
いつもの力の抜けた話し方をする飯。一度、ポリスに捕まればいいのに。
「そんな睨まないでくださいよ〜、僕は会長さんみたいな趣味はありませんって〜」
あったら、あったでキモイわっ!!
とゆうかっお前。もうすでに犯罪犯してるだろ! ピッキングで人の家に侵入している時点でアウトだけどなっ。
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◇「昼下がりのカフェ」
大丈夫ですって〜本当に疑り深くて面倒くさい終(おわり)さんですね〜。
僕はべつに貴方が考えているようなやましい事なんて一切してないですから〜、濡れ衣もいいところですよね〜。
僕はただ〜、ここから30分くらいのところにあるオープンカフェでお茶を楽しんでいただけですって〜。
……3時間程、ね。
「夏休みだってのに、会長さんは今日もお忙しいことで。
こんな暑い日に電柱の後ろでずっとお仕事に励むなんて〜。若いって素晴らしいですね〜」
坂の上にあるオープンカフェからよく見えるんですよね〜、お仕事に頑張る会長さんのお姿が。
僕も応援していましたよ。涼しいカフェから、メロンソーダー片手に。
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「み、見られていたのですかっ!!?」
きゃあああと顔を手で覆い隠してしゃがみ込む高浜に止めを刺すように飯は高浜の肩に優しそうに手を置き
「ええ、最初からずっと」
一部始終ねっと付け加えてニコリ、笑う。
部屋の中に「いやあああああああ」と高浜の叫び声が響き渡った。……自業自得、ってやつか…これは。
「だがなんでそこから俺の家にピッキングで侵入してくる話になるんだよ。
まだこの時はお前ら、会っていなかったんだろ?」
「そうですよ〜。話はまだまだこれからです」
と言いながら人を馬鹿にしたような笑みを浮かべる飯。
人の話は最後まで聞かないと〜とでも言いたそうな顔だな、コノヤロー。本当っ捕まればいいのにっ。
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