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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百二十九話 リューネブルクとクレメンス
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プシュトック侯が叫んだ。
「クレメンス殿下、ご武運を、クレメンス皇帝陛下万歳!帝国万歳」

次の瞬間クロプシュトック侯の持っていた杖が大爆発を起こし謁見の間を炎と爆風が吹き荒れたのである。元々密閉状態に近く、外壁の強化がされていた場所での爆発で有ったがため、爆風が外へ抜けずに入り口へと殺到した結果、4カ所の開口部が大爆風が吹き荒れたのである。そして、天井や調度品の破片が部屋を荒らしまったのである。

その隙にリューネブルクは宮殿の中から姿を消したのである。


帝国暦483年8月5日 午後0時30分

■オーディン ノイエ・サンスーシ 北苑 

艦長ドゥンケル大佐の的確な操艦でラプンツェルは北苑の湖に着水した、若干水深が足らなかったがそれは艦長の腕でカバーしたのである。

「艦長、見事な操艦です。御苦労です」
「この様な事しか殿下のお役に立てずに心苦しゅうございます」
「何の、この操艦惚れ惚れとした」

テレーゼが艦長を賞めた後、ラプンツェル乗り組みの、テレーゼ皇女直衛の装甲擲弾兵100名を引き連れたヴィッツレーベン大佐がイオノクラフトに乗りテレーゼのビデオメールを携えてグリューネワルト伯爵邸へ向かった。

数分後、テレーゼの御旗を掲げたイオノクラフトの姿を見た宮中警備隊は歓声を上げ、近衛兵はぽかーんとする者達が続出したのである。

「私は、テレーゼ皇女殿下筆頭侍従武官ヴィッツレーベン大佐だ。殿下のご命令である、双方直ぐさま武器を置け!」
近衛兵も忠誠心厚いヴィッツレーベン大佐を良く知っていたために、多くの近衛が指示通りに武器を置いていくが、元々叛乱に荷担しているハイドリッヒ大佐はそれを無視して攻撃続行を命令する。

「ヴィッツレーベン大佐も裏切ったのだ!奴の言う事など聞く必要は無い!攻撃だ!攻撃!」
その言葉に再度銃を向けようとする者も居るが、普段と違い焦った様子の見えるハイドリッヒに違和感を覚えた古参近衛兵ほど銃を再度取らないで居る。

「貴様等!銃を取れ、取らんと反逆罪だ!」
「大佐殿、あの忠誠心厚いヴィッツレーベン大佐ですぞ、大佐こそ可笑しいのでは・・」
銃声と共に古参下士官の額に穴が空き脳漿を吹き出しながら倒れた為に騒然と成る近衛兵達。

「いいか!銃を取らぬ奴等はこの俺が処分する!」
ハイドリッヒがブラスターを振り回しながら部下達を威嚇しまくる。
死にたくない兵達が銃をヴィッツレーベン大佐達に向けるが、その時、装甲擲弾兵が立体映像を流し始めた。それはテレーゼ皇女自らの説得映像であった。

『近衛兵に告げる、この度の皇太子殿下命令は、クロプシュトック侯により偽造されたもので有る。皇帝陛下も皇太子殿下もその様な命令は出しては居ない。近衛兵に告げる。直ちにヴィッツレーベン大佐の指揮
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