第百二十九話 リューネブルクとクレメンス
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殿下をヘルマン・フォン・リューネブルクとして、亡命させた」
「年齢が合わないではないか」
ライムバッハー上級大将も疑問を投げかける。
「ハハハ、何故ルドルフ大帝が何故我が先祖アルブレヒト・フォン・クロプシュトック侯爵を内務尚書に任じ、更に血のローラーを行ったか。卿等には判るまい。ルドルフ大帝は不老不死を目指しておいでだった、更にご自身の遺伝子欠陥を知り、驚愕しておられた。その為の人体実験用に数百億反逆者共を使ったのが、血のローラー裏の顔なのだよ!」
「そんな馬鹿な!」
フリードリヒ4世が驚きの声を上げる。
「フリードリヒよ、貴様の先祖の目指したは皇帝陛下による、永遠の銀河系支配であった。それを崩そうと企む貴様は、ルドルフ大帝に対しての不忠者よ。だからこそ、再生技術《クローニング》でクレメンス殿下をヴァルハラより、お呼びしたのだ!ルドルフ大帝以来、社会秩序維持局が進めてきたプランの集大成こそ、此方におわすクレメンス殿下である」
クロプシュトック侯がリューネブルクを指してそう発言した。
「そう言う事だ。私はヘルマン・フォン・リューネブルクではなく。クレメンス・フォン・ゴールデンバウムだ。尤も同盟に亡命中は記憶処理を行いヘルマン・フォン・リューネブルクとして生きてきたがな」
粉塵の中でリューネブルクが不敵な笑みを浮かべている。
「き・き・貴様、予を騙したな・・・」
荒い息の皇太子が口から血を吐きながらリューネブルクとクロプシュトックを睨み付けるが、既に立ち上がる力も残っていない。
「フッ。騙しついでに教えてやろう、グリューネワルト伯爵夫人の懐妊はグレーザーの捏造に過ぎない、良いように踊ってくれたわ、ハハハハハ」
「き・・・・きさ・・・・・・・・グファ」
リューネブルクがルードビッヒ皇太子にノビリンク大佐達が持って来た炭素クリスタル製戦斧を突き立てとどめをした。
「フッ、此でフリードリヒ、貴様の男系の直系は絶えたな、謀反人ルードビッヒの息子エルウィン・ヨーゼフは跡継ぎには成れん。残るは小娘3人のみ、2人は屑貴族の紐付きよ、此で帝国は内乱になり滅びるだろう。俺の継げぬ帝国など消えて無くなればよい。ハハハハハハハ」
ノビリンク大佐達も皇太子が殺害され混乱の最中にあった。
「リューネブルク貴様!皇太子殿下に何をするか!」
いち早く混乱から立ち直ったノビリンク大佐が、リューネブルクを撃とうとするが、それも敵わず瞬時に4人ともリューネブルクに切り伏せられる。
「グアー」
4人を素早く始末したリューネブルクは素早く踵を返すとそのまま謁見の間から逃走したのである。
クロプシュトック以外は呆気に取られる。
「リューネブルク逃げるか!」
オフレッサーの声が響き、追撃しようとした刹那。クロ
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