0196話『炬燵の季節ですよ』
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だめだからね? 入りたかったら入るのよ?」
雷からもやせ我慢をしているのが分かったのでそう声をかけられる。
それでとうとう意を決しようかと思いかけた前に、
「同志ガングート、これが炬燵だよ」
「おー! これはまた面白いものだな」
そこにヴェールヌイがガングートを連れてやってきた。
新たに海外勢の艦娘のエントリーだ!
冬になると地獄だと言われるロシア人のガングートはさて、どう反応するのか?
それを見届けてからでも悪くないとアークロイヤルは一回思いとどまっていた。
ガングートはそれで迷いもなく炬燵に入っていき、
「ハラショー! これはいいな! 祖国ロシアにもこれがあったらもっと戦えたかもわからんな!」
大絶賛だった……。
そして海外勢が三人目が撃墜されてとうとうアークロイヤルも心が折れたのだろう。
「そ、それでは私も入らせてもらおうかな……?」
「折れたねー……」
「折れちゃったわね……」
阿賀野と雷の呟きは聞こえてこないようにアークロイヤルは炬燵へといそいそと入っていった。
そして、
「くっ……! なんたることだ……私がコターツなどに敗北するなんて……」
涙を浮かべながらもゆるい表情になっているアークロイヤルの姿がここにあった。
くっころな表情、いただきました!
そこに提督が現れて、
「お! さっそく海外のみんなも炬燵に負けているんだな」
「あ、司令官。うん、さっき全員負けちゃったわ。ところでなんでアイスなんて持ってるの……?」
「いやな、炬燵を出したらきっと入るだろうと思って炬燵に入る際の至高の贅沢であるアイスを炬燵で食べるを実践してもらおうかとな」
「司令官もなかなかいけない人ね。そんな事をしたらもう抜け出せなくなっちゃうわよみんな」
雷は呆れながらも、それなら私も入ろうかしらと言って阿賀野の隣に入っていった。
「提督ー! 阿賀野にもアイスちょうだい!」
「わかった。バニラでいいか?」
「うん!」
「雷は抹茶を貰おうかな?」
「私はバニラでいいよ司令官」
それぞれ提督からアイスを貰う阿賀野、雷、ヴェールヌイの光景を見て海外勢の四人はというと、
「なぁちっこいの。炬燵でアイスというのは体を壊さないものなのか?」
「同志も食べてみれば分かるよ。暖かい中でのアイスはとてもハラショーだよ」
「そうか……では貰おうかな? 提督よ、私にもくれ」
「ammiraglio! ごーちゃんにもちょうだい!」
「それではリシュリューも頂こうかしら?」
「わ、私は……」
「アークロイヤル。ココは素直に食べておいた方があとあと後悔しないで済むぞ?」
「そ、そうだな……それじゃ一つ頂こうかしら」
「了解だ」
それで全員にアイスが行き渡ったのを
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ