Staynight編『町並み』
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あの話後少し経つ、それで思い付いた。アーチャーに町並みを教えないと先が分からない。すごい事をしたというのは先程聞いた。世界を救った英雄だと、だがそれだけで強さが分かった訳ではない。でもそれは町を教えながら聞く事にしよう
「さて行きましょうか」
「?まだ朝だが?」
外は明るい、まさかこんな中で戦闘をと思う総刃だが
「違うわよ。貴方に町並みを教えるのよ。じゃないと分からないまま戦うのよ?」
「それもそうだな。では案内を頼む」
私達は歩いて行く。アーチャーの服装はただの私服に近い。まるで現代人のように、というのもさっき家を出るときに少し未来から呼ばれたと聞いた。なら話でも聞こうかと思って聞いてみると「タイムパラドックスが起きても知らないぞ」と言われた。確かに、過去の人が未来の事を知ればその情報を頼りに別の未来へ行ける。でもそうすればこの男、アーチャーは場合によれば消えるかもしれないという事、それはまずいと思い気にしない事に
坂道を歩いて行く、アーチャーは真っ直ぐ前を向き歩いている。周りが気になる素振りはないだが時折目を動かして色々な物を把握している
気配りもできてマスター思いのサーヴァントなんてメチャクチャいいじゃない。それになんか色んな事を「真似をした」だけでこなす。これには少し嫉妬も混じるがそれだけコイツがすごいって事、まぁ無い物ねだりしても仕方ないわね。
話を戻すと私達の住んでる街は、冬木市は大きく分けて二つの町で構成される街、昔から町並みを残したここ深山町と、川一つ挟んで近代的な開発が進んでいる新都。私の家があるのは深山町の方である。その深山町も大きく二つに分かれている。外国からの移住民が住んでいたここの洋風な町並みが片一方。それで反対側は山を最後に広がる古い和風の住宅地
どちらも坂上にあるので郊外と言えば郊外だろう。この二つに挟まれた真ん中の町並みは比較的普通である。ついたのは色々な所に通ずる道、洋風の住宅地に続く道もあれば和風の方も、そして隣町の新都に続く橋、学校、商店街、はては山にある柳洞寺というお寺にも続く
そうして新都と深山町を繋げる大橋、そこをアーチャーは見ると少し怪訝な顔をした。何か思う所でもあるのだろうか。何処かその目は懐かしい物を見るような目...私はそう思った
新都はビルがいっぱいある所になってしまった。というのもここ十年ばかりの話
なんでも十年前に起きた大火事で住宅地はほぼ全焼。まるっきり人が住まなくなった土地を利用してここのビルは建てられた
「どう?狙撃とかできそうな場所は」
「道ばたでそういう発言はやめたまえ。周りから変な目で見られるぞ」
「誰もいないからいいの。それよりどう?」
「はぁ、失念だったな。俺の宝具は確かに弓だがそれは星1つ滅
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