ソードアート・オンライン〜剣の世界〜
1章 すべての始まり
1話 すべての始まり
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
プレイヤーたちがある程度リアルの自分の体と同じアバターになったということを確認した後、茅場はアナウンスを続けた。
「諸君は今、なぜ、と思っているのだろう。なぜ私は……SAO及びナーヴギア開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?これは大規模なテロなのか?あるいは身代金目的の誘拐事件なのか?と。私の目的は、そのどちらでもない。それどころか、今の私は、既に一切の目的も、理由も持たない。なぜなら……この状況こそが、私にとっての最終的な目標だからだ。この世界を創り出し、観賞するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを造った。そして今、全ては達成せしめられた。……以上でソードアート・オンライン正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の健闘を祈る」
その言葉を最後に、空に浮いていた巨人は残響とともに消え去り、チュートリアル中赤く染まっていた空も、青色に戻る。
あたりは静寂に包まれた。しかし、それは一瞬にして破られる。
「嘘…だろ、こんなの…嘘だろぉ!?」
「ふざけんなよ、どうなってんだよ!?」
「出してよ!出して、出してえぇぇ!」
空気が震える。周りのプレイヤーたちが一斉に叫び声をあげた。それもそうだろう、世界初の子の楽園にログインできたと思っていたのはたったの数時間、一瞬にしてこのゲームはデスゲームと化してしまったのだから。
「お仕事開始だね。これはなかなか大変そうだね」
「任せて悪いな、リア」
「この後たっぷり働いてくれるなら許すよ」
そういってニヤリといたずらっぽく笑うリア。明らかにこの2人だけが浮いている。しかし、そんなことは誰も気にしない。誰もが自分たちの置かれた現状を理解するのに精いっぱいなのだから。
こうして、世紀を揺るがす大事件は始まりを迎えた。
そして同時に、命を懸けたデスゲームが幕を開ける。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ