Staynight編『召喚』
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術師
歩いていく内にふと疑問が浮かび上がった
「...人...少ないって言うか見かけないって言うか」
そう、人がいない。回りには人っ子一人見当たらない。だがこういう日もあるかと凛は思い学校まで歩く
おかしい。いくらなんでも人がいなさすぎる。それこそゴーストタウンみたいに、実際は違うのだがそれでも疑問は更に強くなる
そこで見慣れた人がいた。よかった、人がいた...けどいたのは
「あれ?遠坂?今朝は一段と早いのね」
「...はぁ、やっぱり貴女ね」
「はぁって...おはよ。今日も寒いね、こりゃ」
「おはよう美綴さん。つかぬ事を聞くけど。今何時だか判る?」
「うん?何時って七時前じゃない。遠坂寝ぼけてる?」
はぁ、なんでこうなったんだろ。綾子は私の目の前を手のひらをヒラヒラさせてしっかりしてるか確認してる。彼女は私が朝に弱いと知っている数少ない友人である。
つまり今の私は本調子じゃないのかと思ってるのだろう
「家の時計、一時間早かったみたい。しかも軒並み。目覚まし時計はおろから柱時計まできっかり早まってた」
もしかしたら父さんがあの暗号を解いたら時計が狂うようにしてあったのかしら?それはそれで意地悪のような気もする。普通そんなのに気づかないっての
それから綾子と話して弓道場に顔を出して少しお茶をしたら校舎に戻ろうとした。途中で桜がきたけどいつも通りに接した
弓道場に出るとワカ...間桐君に会った。変な勘違いをされたりと大変だったが...いや大変じゃなかったか。適当にあしらって校舎に行く
偶々藤村先生に会う
「あれ?遠坂さんだー」
「──。おはようございます、藤村先生」
「うん!おはよう遠坂さん。ちゃんと挨拶してくれて先生は嬉しいよぅ」
ん?何か変だ。何が変かというと
「...あの、先生。ちゃんと挨拶をする以外にもする挨拶があるのでしょうか?」
聞くと
「うん、あるわよ。一年生はちゃんと挨拶してくれるんだけど、上級生になってくると私の苗字で挨拶しないんだから。遠坂さんはああいう輩の真似しちゃダメだからね?」
「はぁ、よく分かりませんけど、先生に失礼な事はしませんが」
なんだったんだろう...
今度は廊下を歩いてると
「げっ!遠坂!?」
「あら生徒会長。こんな朝早くから校舎の見回り?それとも各部室の手入れかしら。どっちでもいいけど、相変わらずマメね、そうゆうトコ」
「ふん、そういうお前こそ何を企んでいる。部活動もしていないお前が、こんな早くに何の用か」
「ただの気紛れよ。柳洞君みたいに早起きじゃないもの、私」
気紛れではなくてただのうっかりだが
「一つ訊いておくが。遠坂、夜遅くまで校
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