92真琴襲来
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ケ
「よう、ぴろ」
「ニャ〜〜」
祐一を見ると、何故か恥ずかしそうに隠れようとするピロ。 その時、祐一はある事を思い付き、実験してみた。
「天野だな」
そう呼ばれると、ピロはビクッとして祐一を見上げた。
「にゃ、ニャア〜(汗)」
「馬鹿だな、そんな反応したら「自分が天野です」って言ってるようなもんじゃないか」
そこでダッシュで逃げようとする美汐?を押さえ、先回りしてドアを閉めておく。
「ふっふっふっ、まだ「うちのぴろ」は、ドアノブにぶら下がってドアを開けたり、ましてや足で鍵を開けるなんて芸当はできなかったはずだな」
「ニ、ニャァ〜〜〜」
腕で抱えたピロを連れて行き、ベッドに座る祐一。
「よしよし、今日はたっぷり可愛がってやるからな」
じたばたと暴れて、何とか逃げようとするピロ、しかし体を撫で回されていると、次第に猫らしい反応を示し始めた。
「ニャウ〜〜〜、ゴロゴロゴロ」
痒い背中、喉の下を掻かれていると、気持ちよくなったのか、ゴロゴロと喉を鳴らす。
「じゃあ、ここはどうだ?」
そう言って、尻尾の付け根のポイントを責め始める祐一。
「ミャッ!ニャゥ〜〜〜、ミャ〜〜〜〜〜〜」
始めは暴れていたが、そのスポットを攻められると、腰が抜けたように抵抗できなくなるピロ?
「ナァウゥ〜〜、ミャウ〜〜、ウュ〜〜〜〜〜〜」
やがてピロ?は、大きく伸びをすると、荒い息をしながらぐったりとしてしまった。
「気持ち良かったか?」
するとピロ?も、うっとりした表情で、祐一の手をペロペロと舐めだした。
「そうか、またしてやるからな」
「ウニャオゥ〜〜〜〜ン」
その頃、別の場所でも、荒い息をしてぐったりしている少女がいた、らしい。
翌日
「よう、天野」
後ろから声を掛けると、ビクッとして、そのまま後ろも向かず、スタスタと早足で逃げて行く美汐。
「馬鹿だな、そんな反応したら「自分が昨日の猫です」って言ってるようなもんじゃないか」
そう言われると、また歩調を緩め後ろを向く。
「あ、相沢さんじゃないですか、気が付きませんでした」
しかし、視線も合わせられず、どんどん顔色が赤くなって行く美汐。
「どうした?熱でもあるのか」
額に手を伸ばすと、驚いて2、3歩後ずさる。
「いっ、いいえっ」
壁に張り付いて、尻尾の付け根とかカキカキされたり、ゴロゴロウニャ〜ンされないように壁沿いに歩く美汐さんだった。
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