91学校に来る災厄
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。
(俺は強姦魔か…)
そこで始業の鐘がなって美汐を置いて逃げるように教室に戻る。今なら香里にも名雪にも殺されないと思いながら。
「ま、また後でな、もう泣くんじゃないぞ」
「はい…」
祐一の教室
「なあ、いいかげん機嫌直せよ」
祐一とも香里とも視線も合わさず、向こうを向いている名雪。
「うそつき」
「昨日あいつが忍び込んだのは聞いただろ」
また視線を合わさず、ドスが効いた声で答える。
「結婚したって言ってたじゃないっ」
「あれはあいつの好きな少女漫画の真似でさ、もう会えないって思ったから、サービスしてやっただけだ」
「でも、「昨日はしてない」って言ったもん」
(うっ!)
さすがの祐一も、ここで言葉に詰まった、早速出掛ける寸前にもして来たので、さらに問題は深まったが、確かに昨日はしていない。
「あいつはガキだから、愛しあうって意味が分かってないんだよ」
「何の話? 私にも聞かせてくれない」
声に出して話していると、後ろから「元恋人の姉」で、現在のタイトルホルダーが来てしまった。
「はうっ!」
キーンコ−ンカーンコーン…
そこで始業ベルが鳴って、救われたような気がした祐一。
「覚えてなさい」
その後、口をきかないはずの香里と名雪の間でメモが回され、次第に右後方の気配がドス黒くなっていった。
(あいつら、絶交してるくせに)
それは自分が原因で、栞、名雪、香里に続き、真琴までヤってしまったのが原因、と言う自覚が無かった祐一。
(香里の場合は立派な「医療行為」だったし、名雪は落ち込んだ時に「慰めて貰った」だけだし、真琴とは今生の別れに一発…)
でも再会を祝し、今朝もまた一発ヤってしまっていた、回数で言えば、名雪、香里、、真琴、栞の順だった。
授業中、祐一の所にもメモがやって来た。
「命が惜しかったら素直に吐きなさい by香里」
(逃げちゃだめだ、逃げた方が、逃げないと、逃げる時、逃げれば、逃げよう)
哀れな祐一君は、ものみの丘から降りて来た狐さんの話を書き、名雪が検閲してから香里の手に渡った。
「こんな戯言で私が騙されるとでも思ってるの? 純真な名雪は騙せても、私は納得しないからね!」
そこで言い訳を考える祐一の所に、またメモが回って来た。
「死にたくなかったら残りも吐きなさい by香里 ちゃんと教えて 名雪」
激しい内容の香里のメモに、名雪の署名が追加されていた。
(…チャイムと同時に逃げよう)
「起立〜〜っ、礼」
祐一はその言葉を合図に暗示を発動させ、神速のダッシュで遁走した。
『神移!!』
「待ちなさいっ!」
ブウンッ! ブウウンッ!
祐一の直後を、魔物より強烈な旋風が薙いでいった、それも二本。
(やっぱり逃げてなかったら死んでたな
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