暁 〜小説投稿サイト〜
白髪赤目の少女と黒の剣士
アインクラッド編
リンク・スタート

[8]前話 前書き [2]次話
──2022年、11月6日。
全世界が待ちわびていたある時代がやって来た。
それはVirtual Reality─通称VR─の次世代型VRMMO専用機『ナーヴギア』の発売。
『茅場晶彦』という天才科学者の手により作られたナーヴギアは、ゲーマーだけでなく全人類が歓喜の声を挙げたと言っても過言ではない程の盛り上がりを見せた。
更に続けてナーヴギア専用ソフト『ソードアート・オンライン』は1万人限定で発売され、多くの人が店に駆け込んだ。
そして『ソードアート・オンライン』の正式サービス開始日が今日、遂にやって来たのだ。


私─穂浪陽芦も、SAOの正式サービス開始日の今日を楽しみにしていた一人である。
βテストが発表された当初は、そんなに興味があったわけでもなく、たまにCMとかでチラリと見るくらいだったから、応募しなかった。
でも後々、ちょっとずつ興味が出てきてしまい、CMを凝視するようになっていた。
それに気付いた私の保護者─杜河葆果さんが、ナーヴギア及びSAOのソフトを手に入れてくれた時は、素直に嬉しかった。

さて、自室の枕元にあるデジタル時計はもう12時59分。
正式サービス開始時間は13時ちょうど。
私は自室のベッドに横になり、ナーヴギアを被る。


3


2


1


「リンク・スタート」

私は、意識が遠退くのを感じた。
これが全ての絶望への始まりだということを、私はまだ知らなかった。
[8]前話 前書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ