0195話『JD風な蒼龍』
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んだなんて……おばあちゃん、私蒼龍だよ?」
「あんれま! 蒼龍ちゃんかい。またお洒落をしちゃってわからなかったよ!」
おばあちゃんはそれで本気で驚いていた。
うん、その気持ちはとてもわかるな。
それからおばあちゃんと蒼龍はいくつかお話をしておばあちゃんはどこか羨ましそうな表情をしながらおじきをして帰っていった。
「ふぅー……でもやっぱり見た目がそんなに違うのかなぁ?」
「それはそうだろう。普段見慣れていると思っていた私ですら別人かと思ったくらいだからな。それに綺麗だしな」
「いやですよ提督。褒めても何も出ませんよ?」
「本当にそう思っただけなんだけどな……」
私は小さい声でそう呟いたけどどうやら聞こえていたようで顔を赤くして蒼龍は黙り込んでしまった。
やっぱりピュアだな蒼龍は。
それから行く先々で私の隣を歩いている人は誰なのか?という視線を幾度もされてさすがに参ったのか、
「はぁー……みんなってあんまり普段の私の事を見る目無いですよね?」
「そんなことは無いんじゃないか? 今日はお洒落をしていて美人だと思われているんだからそれでいいじゃないか? 可愛いしな」
「はぁー……」
二度目のため息をする蒼龍。なんだ、どうした?
「提督ってたまにですけどナチュラルに褒めちぎりますよね?」
「そ、そうか……? ただ思っている事を言っただけなんだが……」
「まぁ、そういうところがみんなに好かれる要因だっていうのは分かっていますよ。ね、榛名?」
《はい。提督はとっても優しいですから》
なんだろう? 褒められているのか?そう思っておいた方が気持ち的に楽になるからそう考えておこう。
とそこに、
「提督のお姉ちゃん!」
私の背後から腰に抱きついてくる久しぶりに見る子が来た。
そう、私の腰に抱きついてきたのは七海ちゃんだったのだ。
「あ、七海ちゃん久しぶりだね」
「うん!」
七海ちゃんは眩しい笑顔を浮かべて相槌を打っていた。
うん、やっぱり笑顔の似合う子だよね。
「それと……蒼龍さんもこんにちは!」
「え? 私が誰か分かるの?」
「え?うん……蒼龍さんは蒼龍さんだよね? 少し綺麗になっているけどすぐにわかったよ」
七海ちゃんのその言葉に蒼龍は気分を良くしたのか、
「ふふん、提督ー。七海ちゃんはすぐに私だって分かったみたいだけどそこのところはどうなのかなー?」
どこかからかい口調の雰囲気だな。
その手に乗るか!
「七海ちゃん、蒼龍お姉ちゃんは綺麗だけどどこら辺がそう思ったのかな?」
「うん? そうだね……いつもは髪を両方で結んでいてどこか子供っぽい雰囲気もあったsんだけど、今日は髪を下ろしていて長い髪がとても似合う美人さんだよ!」
「はうっ!?」
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