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提督はBarにいる。
ハロウィン間近!カボチャレシピ特集・その1
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クリームをナイフで付ける。そして大きな口を開けて一口で頬張った。フワフワに焼き上げられたパンケーキと滑らかなホイップクリームからは、果物とも砂糖とも違う、野菜であるカボチャの優しいながらもしっかりとした甘み。くどくもなく、それでいて薄味という事がない。それがまたパンケーキをより引き立てる。

 一気に1/4を平らげたビス子が、程よく冷めた『ホット・タレア・カルーア』に口を付ける。口内に拡がるのはコーヒーの焙煎された香りと、アーモンドのような香ばしい香り。コーヒーリキュールの定番である『カルーア』と、アーモンドのような香りを持つ『アマレット』のクリームリキュールを同量混ぜ、それをホットミルクでビルドする。香りがよく、甘味もあって飲みやすい。寝る前のナイトキャップカクテルにもオススメの一杯だ。

「ビスマルクさんはこれから出撃とのことでしたので、少し薄めに作っておきました」

「……そうね、こんなに美味しいとついつい飲み過ぎちゃいそうだから」

「いや、そもそも出撃前に飲むんじゃねぇよ」

 問題はない、みたいな顔してやがるが、出撃前に飲むとかダメだろ……常識的に考えて。





「まぁいいわ、お説教なら帰ってきてから聴いてあげる。ベッドの上でなんてどう?」

「アホな事言ってないで、とっとと行けよバカ」

 それじゃあね、と勘定を置いて颯爽と去っていくビス子。結局俺にグダグダ言われながらも、カルーア3杯もお代わりして行きやがった。ほろ酔いのせいで沈んだりしやがったら許さねぇぞ、あのやろう。

「へもあんみゃりおひょらにゃいんでふね、へいほふ」

「お前は喋るか食べるかどっちかにしろ、赤城」

 カウンターの隅でカボチャ料理に舌鼓を打っていた赤城が、口にカボチャの煮物を放り込んだまま話しかけてきた。どうやら彼女もカボチャに目がないらしく、山雲からカボチャを大量に卸したとききつけてやって来たらしい。

「ング……でも、本当に美味しいですねぇこのカボチャの煮物」

「ウチの飲兵衛共に合わせて少し塩辛く味付けしてあるからな、その『カボチャのそぼろ煮』は」
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