ハグハグ、はづきはオバ級?
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ように、はづきの胃袋も異空間に繋がっているらしい。
その頃、空港では
「ダウンバースト警報、ドップラーレーダーに低気圧を検知しました、周辺の航空機は圏外に退避して下さい」
ニューヨーク近郊では水銀柱が見る見る下がって行き、天候は大荒れとなり、ついに雹が降り始めた。
「ピーーーーーー!(終了ーー!)」
はづきの後ろでは、正確な集計ができない審判が、紙皿の枚数を数え、数年前のように手書きのボードを用意していた。
「ジーザス(何てこった)」
「アンビリーバボー(信じられない)」
115本
周囲では、雹に驚いただけで無く、拍手や歓声ならぬ、どよめきや子供の泣き声が聞こえていた、それは多分はづきの鬼の表情と、闘気に当てられたものと思われる。
数分後
「ちーちゃん、みなづきー、勝ったよ〜」
「笑ってる場合じゃないだろっ、一体どうするつもりだっ?」
はづき勝利の映像は、ABCやCNNの大手ネットワークで、絶え間無く流されていたが、鬼の表情はモザイクが入りカットされていた。
「ほら、賞品はホットドッグ1年分だって、ママ達の分も冷凍で送るねっ」
「え、ええ(汗)」
「あはっ、頑張ったらなんか、お腹すいちゃった」
「「「「「「「…………」」」」」」」
残りは、はづきの「おやつ」として、消えて行ったらしい。
CNN速報
独立記念日のテロは、アルカ*ダではなく、日本のシンガーによって行われた。
ネ*サンズ主催の伝統のホットドッグ早食い競争で、12分間に115本を食べ尽くした少女は、バキュームポンプのようにホットドッグを吸い込み、会場を恐怖のどん底に叩き落とした。
「尚、この時間、突発的に起こった低気圧により、空港は一時閉鎖され、1万5千人の空の移動に影響が出ましたが、当局では未だ原因を特定出来ていません」
その後も、はづきのニュース映像が流されたが、次第に「アナザープラネット」「ブラックホール」などのあだ名が付いて行った。
その後
「ただいま〜〜!」
「ああ、お帰り(嫌)」
「何よ〜、その顔は、せっかくアタシが帰って来たのに」
あの宣伝効果により、全米デビューも夢では無かったはづきだが、それらの誘いを断ってあっさり帰国してしまった。
「あっちに残って、世界進出じゃなかったのか?」
「ええ?だって、アメリカって食べ物まずいしね〜、香港か台湾進出の方が美味しそうじゃん」
芸能界用語の「美味しい」ではなく、純粋に食べ物の味の話で、はづきらしい理由だった。
「よ〜しっ!次は中華料理、全部制覇するぞ〜〜っ!」
「オイッ!」
それは多分、歌手としては間違った動機だと思われた。
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