ゾイドSS?
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言った。
「観衆の皆さん、我々共和国は、彼への感謝の印として、ウルトラザウルスのメモリーに彼の功績を永久に保存し、彼の名を冠した競技会を開催したいと思います。 これからは両国が戦いでなく、競技で競い合う、平和な世界になる事を願います」
こうして後のゾイドバトルとなる競技会が開かれる運びとなった。 それは政治ショー的役割が強かったが、惑星全土の復興にも一役買ったらしい。
『それでは花束の贈呈です、皆さんっ、惜しみない拍手をお送り下さいっ』
ウオオオォーーーーーーーー!!!
場内のアナウンスも、すでに涙交じりの声になり、観客も興奮を隠せなかった。
「おい、フィーネはどうした? あいつだけ表彰無しかよっ」
古代ゾイド人の少女だけが呼ばれていないので、不満の声を上げるアーバイン。
「フフッ、これからよ」
何か知っているらしく、ニヤニヤ笑っているムンベイ。 そして英雄達の前に、真っ白なワンピースと、白い帽子を被った少女達が立ち、順に花束を渡して行った。
(ニヤリ)
そして惨劇(笑)は起こった。
ドスウッ!!
「「「バーンッ!」」」
「「何ぃっ!」」
「キャーーーッ!」
その場にいた全員が凍り付いた… 花束を持っていた少女の一人がバンに飛び掛り、押し倒して「ディープキス」までしてしまったから……
『おっと、これは… 花束を渡す少女が、バン大佐に抱き付いてしまいました。 これも微笑ましいハプニングの一つなのでしょうか?』
「おいっ、いつまで引っ付いてやがる、バン、大丈夫か?」
ちょっと羨ましい状況のバンを見て、少女を引き離そうとするアーバインだったが…
「て、てめえはリーゼッ!」
帽子の下の青いショートカットを見てしまい、身構えるアーバイン。
「動くなぁっ!」
トーマの前にいた少女?は、花束に隠したマシンガンを構えるレイブンだった。
「か… 可愛い(ポッ)」
フィーネを諦めたトーマは、女装して化粧までしたレイブンに一目惚れしたらしい。
「どうやってこの警備網をっ」
「この爆薬が見えないかっ? 大統領も皇帝も吹き飛ぶぞっ!」
「くっ!」
その時、二人は…
「ふふっ、バン・フライハイト、お前はなぜボクの命を何度も助けた?」
周りのギャラリーは完全に無視して話すリーゼ。
「そ、そりは〜、ふぃ〜ねが言ったし〜、おまへらって、さひしょから、わるいやつりゃなかったんらろ〜」
強烈なキスをかまされて、ロレロレになっているバン。
「そうだ、お前も聞いたはずだ… ボクにもお前のような少年、ニコルがいた… もし奴らがニコルを撃たなければ… グスッ、ここにいたのは… あいつだったかも知れないっ」
何度も涙で詰まりながら、バンの顔に熱い雫を落とすリーゼ。
「…おい?」
今ま
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