つのつのにほん
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
み出した角の上に構えられる。
「頭はガードしてあるっ、盾の縁をかすめるつもりで切り落とせっ! 行くぞっ、スリー、ツー、ワンー、ゴーーー!!」
ザシュウウウッ!!
「よしっ! 成功っ! もう一本だっ、髪の毛を掴んで逆に固定っ!」
「「「了解っ!」」」
ボキボキボキッ、ゴキッ! ゴキン!
「もう一度来いっ、スリー、ツー」
「ち、ちょっと、どうなってるんです? 何してるんですかっ? これはっ?」
「麻酔が浅かったかっ、動くな小竜姫っ! 残りは一本だっ、グーラーっ、しっかり髪の毛を掴んでおけっ、スリー、ツー、ワンー、ゴーーー!!」
ザシュウウウッ!!
「いやああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
何が起こっているか分からないまま、真っ暗な中で、自分の角が切り落とされる音と、耳の横を撫でるように通過した霊波刀の音を聞き、壮絶な悲鳴を上げる小竜姫。
子供達や民間人達は、その悲鳴を防空頭巾を押さえて塞ぎ、全員で抱き合うようにして爆撃が終わるのを待っていた。
「よしっ! 手術は成功だっ、ん? どうした小竜姫っ、おーーーいっ!」
戦友は翌朝まで帰って来なかった… 罰として二等兵は隊長の「上」で腕立て三百回。 民間人達は隊長の号令?で明け方まで眠れなかったと言われている……
「次からは我々に言え」
「絶対に嫌ですっ」
翌朝、首を寝違えて、さらに右の角を「深爪?」した小竜姫が痛む角と首を押さえながら、隊長に毒づいていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ